
ゲームとほぼ同時に発売されたサガエメのサントラ、ゲームと合わせて楽しんでいます。
当初はゲームだけ楽しむつもりで、スクエニ通販限定の豪華版(ソフトにグッズとかついてるセット・サントラ含む)も買わなかったんですが…。
遊んでるうちにやっぱサントラだけは欲しくなってきてしまって急遽発売前日の夜になって注文したんですよね。翌日にちゃんと手元に届いてビビりました。
ゲームの内容に負けず劣らず音楽も多種多様で、シャッフルで延々と聴いてても飽きないです。
せっかくなのでここに思いつくだけ曲の感想とか残しておこうかと思います。
サントラ公式サイト↓
(幅広く試聴できるのがよかったです)
●エメラルド ビヨンド序曲
今作のメインテーマであり、プレイヤーがまず最初に聴くであろう楽曲。
タイトル画面との合わせ技っぷりが『ミンサガ』(ロマンシングサガ ミンストレルソング)の『オープニングタイトル』を彷彿とさせます。
ベタかもしれないですけどこれが一番盛り上がるんですよね。
曲調も入りからぐっとゲームに引き込む感じで、ぶっちゃけこれだけでもう心掴まれました。
ブックレットにホールでオーケストラの生音録ったとか書いてありましたっけ。
なんだかすごく贅沢…。
●翠の宿命を背負う者
御堂編フィールドBGM。
なんかすごく大人っぽくてオシャレなサウンドなんですよね。
こういった使われ方してる曲はそのままキャラクターのテーマ曲をしてプレイヤーにインプットされるわけなんで、ミンサガの主人公たちみたいに「彼(彼女)らしいなあ」と納得する曲調がほとんどだと思うんですが…。
自分の中の御堂くん像からけっこう外されたというか、すごく意外な気がしてそこがかえって気に入ってたりします。
私がまだ御堂綱紀というキャラクターを理解してないだけかもしれませんが…。
●高揚する魂
戦闘に入る時の準備画面の曲。
体験版が配信された際、真っ先に話題になってたのがこの曲でした。
曲の入りがそもそもカッコイイ。
実際この曲の中でやってることはアイテムのトレードだったり、せんせいの試練のセットアップだったり、装備や技の付け替えだったりするのはちょっとお笑いポイントなんですけどね。
敵がその間待ってくれてると思うとさらにおもろい。
●軽い腕試し
通常戦闘曲。
RPGの通常戦闘曲のタイトルってそのゲームの色が出る気がしてついチェックしちゃうんですが、軽い?腕試し…???
いや、普通に全滅してるが???
煽りとまでは言いませんが、なかなか皮肉なタイトルだなと思っちゃいました。
繰り返し聴いてても飽きないよさは流石です。
●世界の理と共に
ボス戦闘曲。
今作、ボス戦の曲がいくつかあるのですが、この曲が一番好きかもしれないです。
ピアノの美しい旋律から始まり、サビにかけて本物のオペラ歌手によるコーラスにゴリゴリの重低音と激しいビートが乗っかってめっちゃ好みです。
イトケンさんらしい物悲しさ(なんて言えばいいんでしょう、泣かせメロ…?)も健在で、ますます進化するサガBGMを象徴するような一曲だと思いました。
バトル難易度『最凶』で使われることも多く、聴き入ってたら全滅なんてこともしばしば。
●泉ゆめはは元気です!
アメイヤ編、ゆめは操作時のフィールドBGM。
ブックレットに「1990年代~の女児向け作品をチェックしてエッセンスを汲み取って作っていった」とあり、たぶんおジャ魔女だ…ってなりました。
トイピアノの音色とか、実際そんな雰囲気が確かにある気がします。
自分はそこからやや外れたセーラームーンとかの世代なんですが、そういう作品”らしさ”って音として伝わってくるなと聴いてて思いました。
今までのサガ、今までのRPGにはあまりなかったであろうテイストですね。
●魔女アメイヤ大活躍!
アメイヤ編バトルBGM。
自分が遊んだ体験版はSwitchのアメイヤ編だったので、サガエメで一番最初に聴いた戦闘曲もこれだったんです。
随分風変りだな~今回の通常戦闘曲はこんな感じのノリで行くのか~と真に受けていました。限定曲でしたね。(笑)
よく考えなくても、ネコの鳴き声がする通常戦闘曲はさすがに尖りすぎでしょ。
そんな経緯もあって、ある意味サガエメを印象付けたかわいくて好きな曲です。
加藤忍がアメイヤ編体験版で目立ったこともあって、彼の印象も強いですね。
●心躍らせて
で、出たーーー!!
岸川さんボーカルの『熱情の律動』みたいな曲だーーー!!
もうイントロの時点でウワーってなるんですよね。大好き。
シナリオを進めていて割と早い段階で聴く事ができたので、その時はめちゃくちゃテンション上がりました。
ラテン調のアツい曲調の中にも濃厚な泣かせメロがあってたまらんのです。
この曲だけでソフトの値段の元取ったなと思いました。(そんなに)
●魔女アメイヤはちょっと大人
アメイヤ編、アメイヤ操作時のフィールドBGM。
先日発売された公式ガイド『翠の導きの書』にはキャラクターの年齢も記されているのですが、アメイヤはなんと50歳(見た目は20歳)という設定でした。
その情報があるかないかでこの曲のタイトルの深みが違うな…と思ったり。
魔女の世界・プールクーラは暦や時の流れが根本的に違うんでしょうけど、50という数字が妙にリアルさを出してきます。100歳とかだったらまだ浮世離れ感があったのに。
ある意味絶妙な設定だと感じました。
…エレガントでかわいい曲なのに全然違うことで文章嵩んじゃった。
●希望を捨てるな
ボス戦闘曲。
使われてるシーンはけっこう多いんですが、一番印象的だったのはヴェルミーリオのアンチアレサ戦。

シウグナス編、変わり果てた姉の姿に絶望するコラーナ博士を彼なりの激励で前を向かせる展開が妙にカッコよくてアツかったです。
この時、戦闘準備BGMである『高揚する魂』を挟まず、会話シーンから『希望を捨てるな』が流れるというちょっと特別な演出になっていて、それもお気に入りポイントでした。
●闇の王の力
シウグナスがファッシネイションを使って街の人たちを魅了する際や、戦士団を正式に眷属化するシーンで流れるダークなBGM。
そのためだけに一曲用意されてるのがかっちょいい。
摩天楼オペラの方がアレンジされたのはこの曲でしたっけね。
ちょっとしたボーカルが入るんですが、なんて歌ってるのかめっちゃ気になります…。
やっぱ吸血鬼らしいダークな内容なんでしょうか。
●帝王の風
王都アヴァロン、グレロンのイベントシーンで使用されている曲。
体験版のグレロンで聴きまくったのでその印象が強いですね。
どことなく寂しげで郷愁を感じさせるようなメロディーは、旅行中の列車やバスの中で聴きたいイメージ。
どっちの世界も”乗り物”が登場するので、そこに引っ張られているのかも…?
●時には涙をみせて
イベントシーンのBGMの中でも特に好きな一曲。
サンクとか、進め方ミスった時に流れがちなのはご愛敬。
歴代作品でいえば『涙を拭いて』みたいな位置づけの曲でしょうかね。
戦闘曲もいいんですが、イトケン節はこういう曲でこそ光ると思ってる自分がいます。
●必ず乗り越える!
ボス戦闘曲。
なんかもうタイトルがまずアツいです。
使われどころとしては『希望を捨てるな』と似たところがありますが、こっちの方が曲調的にはポジティブかな…?
今作戦闘曲が総じてカッコいいです。全部好きだー。
●扉を超えて
ディーヴァ編ラストバトル曲。
自分のシナリオ攻略順が、アメイヤ→御堂→ボーニー&フォルミナ→シウグナス→ディーヴァという順だったので、まさにクライマックス、このゲームのラストを飾るような位置づけの曲になりました。(実際は全然遊び足りないのですが)
サラ・オレインさんの歌唱と、前向きな歌詞と曲調がプレイヤーの力となる…そんなBGMです。
メカ主人公のラストバトルというとサガフロの『Last Battle -T260G-』が名曲として有名すぎますが、それとはまた違ったベクトルで、かつ同じくらいプレイヤーに名曲として記憶に刻まれそうな仕上がりになってると思います。
ストーリー上の演出や、ゲーム上で歌唱がメロディーに乗るタイミングもよかったですよね。あれは見事でした。
●技術の力で
デルタベース、ヴェルミーリオのイベントシーンで使用されている曲。
個人的に、自分の好きな世界がこの2つなので思い入れ面でもでかい曲。
技術が発達したからこその危うさが曲調にもあらわれていてだーいすき。
一番最初にサガエメのストーリー、やば。ってなったのはデルタベースの赤の族長と獅子王のエピソードでした。
次点はヴェルミーリオのフレッド、アレサとの2連戦ルート。
あと哲人の死因緑ルートね…。(闇しかなさすぎる)
このゲーム、イベントシーン全部紙芝居だしそう感情揺さぶられることもないだろ!と思ってた自分が甘かった…。
●本気の戦い
『強敵』表示の敵との戦いで使用されてる曲。
このBGMが使われてる戦闘はもれなく死闘なので、慎重にコマンド選択してターンを進めていくわけですが、音楽だけ聴いててもコマンド選択のあのチャッチャッという音が合いの手のように聞こえてきそうです…。
敵に連携を決められてガードを崩されて吹っ飛んでいくキャラクターたちが、目を閉じると見えてきそうですよ…。(どんだけ)
●Crazy for Who?
ゲームには収録されていませんが、ディーヴァNo.5が歌う曲としてボーナストラック的におさめられている一曲。
『扉を超えて』とはまた違ったディーヴァ(サラ・オレインさん)の歌唱が聴けて楽しいです。
この曲の『歌ってみた・踊ってみた』系の企画が公式から上がってましたが、ダンスモーションがなかなかハイレベルで常人にはできんやつや…って思いました。
時代が時代だし、3Dモデルにやらせることを想定してるのかもしれないですね?