先日の高松宮記念で一番思い入れのある馬が引退しました。
名前はメイケイエール。
父ミッキーアイル、母シロインジャーの牝馬です。
馬主は中京競馬場を所有する名古屋競馬㈱。
重賞6勝という活躍を見せながら、その道は華々しいというより終始オフロードのようで、競馬をじっくり見始めた頃の自分にとってなかなかの衝撃でした。
白状すると、メイケイエールが桜花賞を走った2021年の頃はまだ競馬に対して「馬と騎手がなんか頑張ってる!」みたいなふんわりとした知識しかなく、各レースの出走条件(年齢や賞金)なども知らなかったんです。
そうした基礎知識や用語に加え、厩舎や馬主など馬を支えている人の存在、レース選びや馬具など、1頭の競走馬に対してどう向き合い調教していくか…それを様々な例で教えてくれたのがこの馬でした。
普段は大人しいのに、レースが近づくと急におかしなスイッチが入って空回りしてしまう困り者。
そんな彼女の実力をなんとか引き出そうと、最大限努力した陣営が最後に獲得した賞が『ベストターンドアウト賞』だったのはドラマと言えるかもしれません。
折り返し手綱、パシュファイヤー、マイル→短距離、池添騎手…。
様々なアイテム(?)を駆使しながら課題に陣営一丸で向き合ってチャレンジを重ねる姿はとても印象的で、自分以外にも励まされた人間が大勢いたようです。
その人気からアイドルホース総選挙で1位に輝いたり、写真集が刊行されたりもしました。
最後にはお膝元である中京競馬場で引退式も執り行われ、結果的によい競走馬生を送れたのでは…といちファンは思います。
フレグモーネとかはありましたが、大きな故障もなく、それなりに長く現役生活を続けてくれたのが何より嬉しかったですね。
これからも末永く元気でいてほしいものです。
時々近況聞けるといいな。