たとえば仕事が辛くて、孤独が辛くて、不完全が辛くて、精神が沈んでしまう時期があるとするじゃないですか?
その時に考えついた「自分はこういう理由だからダメなんだ」って結論は、その言葉のまま残り続ける感覚がありませんか?
元の明るい自分に戻ったとしても、その言葉は残るでしょう?
だって辛くたって自分が考えた、むしろそれを必死に乗り越えた自分が考えた、正しく感じてしまう結論なんですから
でもそれを繰り返していると、たとえどんなに不屈の精神で浮き沈みを越えようとも
簡単に沈んでしまう声が山のように積み上がって
元のところまで帰れなくなってしまう
帰れなくなってしまった
帰れなくなってしまう
帰れなくなった
帰れない
独りは
怖い