飽くまで

すいそ
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急な話にはなるが、私は自己紹介があまり得意ではない。名前、生年月日、住所などの事実は述べられる。それは私一人の裁量ではどうしようもない不変の事実だからだ。しかし、趣味や特技の話になると途端にあやふやになってしまう。何を以て「趣味」なのか?誰と比較して「特技」なのか?私自身の話のはずが、私だけでは完結できそうもないのがこの趣味や特技たちだ。

自慢になってしまうが、私は様々なことに興味を持ち、浅いながらもそこそこの知識や経験を抱えている自負がある。しかし、趣味と呼べるほど長期間行っている行為は思いつかない。ローラースケートを買ってもらったことがある。2日で飽きた。一輪車は?これもまたろくに乗らずに成長してしまった。様々なものを欲しがっては優しい親類に買い与えられ、そしてその全てを満喫することなく粗大ゴミに出してきた。

様々なことに興味を持つ。これは言い換えれば「驚く程に飽き性」なのだ。私が趣味らしい趣味を抱えていないのは、恐らくこれが大きな原因である。少し試して興味を無くす。ある程度遊んでどうでも良くなる。これの繰り返し。特技についても同じだ。半端に首を突っ込んでは「もう飽きた」と呟いてきた。三日坊主も目を剥くほどの飽き性、それが私だ。

無趣味かと聞かれるとそうではない。特技がないのかと聞かれるとそうではない。しかし、胸を張って「これがそうです。」と言えるものが見つからない。宙ぶらりんのまま生きている。地に足つかないというのは、どうもくすぐったい。これから長く生きていけるであろうことが唯一の救いかもしれない。道中、この私にカチッとハマるものが見つかりますように。そのためにも、今まで以上にアンテナを張り、色んなことに突っ込んでいく体力が必要になってくる。

とりあえず今の目標はリングフィットアドベンチャーを少しでも長く楽しむことかな。

@suisodaso
だれにもなんにもいいたくないもの