今日の喫茶店(スターバックス・いきつけの地元の店舗)

sumi_cos
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朝のスターバックスは居心地がいい、と思った。それが地元の、通い慣れた店舗ならなおさら。

家族と会う予定が午後にあったので、少し早めに家を出て、地元の、かつて行きつけだったスターバックスに寄ってみた。日記(アナログ)を書きながら今週どう過ごそうか、考えてみる。

平日の朝なのにも関わらず、スタバには人が多い。なんとか見つけた机が広めの席に荷物を置いて、注文のカウンターへ。

地元のスターバックスは店員さんがフレンドリーで、人が並んでいない時はちょっとしたスモールトークもある。東京ではなかなかない光景だ。

わたしがフード類を前にして悩んでいると、「今一番店舗で売れているのは、このクッキーとチョコのパウンドケーキで......」と話しかけてくれた。「ドーナッツだと、この抹茶味のものも人気ですよ。」という店員さんのことばを信じて、食べたことのない抹茶ドーナッツと、チャイティーラテ(ゼンブミルクがおいしい。わたしはいつもこのカスタマイズにしている。)を頼んだ。

「スタバのドーナッツは好きでよく食べるんですけど、抹茶味は初めてです。」

「それなら、美味しく召し上がっていただけると思いますよ!抹茶のドーナッツは、中に抹茶ソースが入っているんです。」

「それならおいしそうですね〜」

他愛もない会話。でもこういうなんでもない会話を、カフェでできると嬉しい。飲み物をサーブしてくれるところでのんびり待っていると、他の店員さんが「そのニットのセーターかわいいですね!羊の模様ですか?」なんて話しかけてくれる。

渋谷や池袋、錦糸町のスタバにはよく行くけど、地元の店舗がいちばんカジュアルで、フレンドリーだ。店員さんがニコニコしているだけで、わたしもちょっと楽しくなる。我ながら単純だ。

少し値段が高くても、人に無性に優しくされたいときはスタバに行ってしまうだろうなー、と一瞬思ったけど、都内のスタバでこんなにニコニコ出迎えてもらったことがないので、これは地元の店舗ならではなんだろう。東京では落ちていないタイプの愛想の良さ。人が少ない、郊外ならでは。

「いつまでも東京で疲弊しているの?」なんてふざけたことを書いていたネットインフルエンサーがいたけど、東京での生活は、人間が人間の形をしているだけで、自分と同じ血の通った生き物だと思えなくて疲れる。でも、家の外を一歩出れば、人間が多すぎて自衛のためにそうしないといけないのもわかる。仕方ないのだ。仕方ない、仕方ない、と思いながら、渋谷のスタバで出てきた飲み物が注文と違っていた時を思い出した。全然根に持っているぜ。

もっと人間が優しくなってほしい、都市で生きる便利さのために何かを犠牲にするのは嫌だ。都合のいいことばかり言ってるのはわかってるが......

スタバのおねーちゃんに感情労働されて嬉しくなっている単純な自分。感受性(笑)が豊かな頃だったらそんな自分を馬鹿にしていたかもしれないが、ささくれだった都市の生活に疲れている30代のわたしには染みた。おじさんはこうしてキャバクラに行くのだ、おそらく。やさしくされてぇよ、誰にでも。

初めて頼んだ抹茶ドーナッツは確かに美味しくて、やさしい甘さのチャイティーラテに馴染んだ。また食べたいけど、他のスタバでこんなに美味しく感じるかな、と思いながら頬張った。

@sumi_cos
ずっとことばの海で遊泳中