ケン・リュウ 生まれ変わり 2

すみどり
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つづき

訪問者。とてもいい。出てくるふたりの主人公の感じがいい。見られると思うと、見られている姿を作ってしまうのも納得がいく。見られないと思うと好きなように書けるものね。ララの性格が好きだ。ケンリュウは女性を書くことに抵抗がないのかもしれない。とても自然、性格だったり行動だったりたぶん、本当には足りないかもしれないけど、カッコイイ女性が多い。いたら素敵だなって思う女性を書くね。

悪疫。幻想的で、痛くて、終末もの。絆される感じがないのがいい。理想を他人に押し付けているだけなのだよね、だから難しいけど、だから話あわないとね。

生きている本の(略)面白い文章。円城塔的。ただまあ、この生きた本には興味をそそられないな。

ペレの住民。まあまあ。結晶の謎は面白い。それと政治的なもの。時間差の問題。非生物に見える無機物的な生物、を生物とするのか、とか前の作品であったような気がする、そちらのほうがよかったかな。地球から遠く離れたときの精神状態など、など、入植していく未来の想像、というのは面白い。

揺り籠からの特報(略)いいね。風景の描き方がすてきだ。温暖化の終末もそんなに悪いものじゃないように思える。日本も、極限状態になったら武力を使うんだろうか。その想像はできなかった。悪い方向の想像ってなかなかできないね、そういう小説をいつも書いているケンリュウはくどいとは思えない。

7度の誕生日。こんな未来まで想像できない。ゆっくりもういちど読むといいかな。何かいいものかも。

数えられるもの。真ん中が衝撃とストレスが多くて、最初を忘れている。どう考えればいいのだろう。主人公の行動に賛成しかけてしかし、それのさらにしかし、どうすればいいのだろう。

@sumido
編み物熱冷めず。 日記を書いてみようと思っている。