大作が発売される度にアクション得意じゃないんだよね…と思い続ける日々、突如として翻訳の報とともに私の認知世界に登場したコマンドRPGが、かの有名なバルダース・ゲート3であった……
結論としては何もかも大満足で最高のゲーム体験ができました。とはいえここでは、全ての道中やプレイ体験をすっ飛ばして、ここでは私のプレイで各仲間が迎えたエピローグをメモしていきます。
ネタバレ全開です!!
アスタリオン
愛……
愛……とだけ書いて話が終わってしまうところだった。ロマンス相手です。
もはや詳細は省きますが、筆舌に尽くしがたい性的搾取と身体的虐待を受け続けたのがアスタリオンです。彼だけはなんとしても、どのような形であっても助けることを誓おうというのが私の基本理念となりました。パラディンのアスタリオンの誓いです。
結末は大きく二つ、不幸な人々を誰も殺さないか、一気に7007人を殺すかです。7007人を殺す儀式を完遂すればアスタリオンは最強になります。
私は正直なところ、7007人を殺す罪は私が引き受けるから、アスタリオンに最強になってほしいと願ってしまうような人間です。が、プレイ時間にして100時間以上の時間をアスタリオンと過ごすと、それがアスタリオンの本当の望みではないことがわかってしまうんですよね……
人々を救う選択をしました。失うものと得たものが大きすぎる。二百年分の失われた人生は終わり、ようやく始まる本当の意味で『生きられる』時間が、アスタリオンの墓前での愛の成就という形で始まりました。本当に凄い話なんですよ。文章では表せません。
エピローグでウルマとセバスチャンから手紙が届いたときの「アスタリオン良かったね……」という気持ちを永遠に覚えていたい。
ちなみに最後の選択肢では、太陽の下で再び生きられる方法を探すために二人で旅に出る選択をしました。たった半年で200年の不幸を補って有り余るほどの幸せを得られたとのこと。そうかあ…… 感慨深い。愛……
シャドウハート
最初はシャー信徒けっこういいじゃんと思ってました。実態を知って手のひらを返しました。誘拐被害者じゃん!?
こっちはなんというか……もうちょっと分岐が複雑で、闇か光か、痛みの呪いからの解放か両親の解放かという話だったんですけど、口出しをして両親を助けさせたことで小さなお家で平穏に暮らすエンディングになりました。
自分の綺麗さに自信ありで、可能性に満ちた女の子だから、呪いの除去でも良かったかもしれないんですけど、でも目の前でまだ生きてる人間を助けないことができなくて……特にアスタリオンと一緒に数千人を救ったあとだったからね。どうか幸せに。
ゲイル
最初物静かだったのに三章で一気にギアを上げてきた野望マン。好きになっちゃったよ。ただの暴走恋愛センチメンタル自爆ウィザードじゃなかった。
野心を焚き付けたら最終的に銀色でピカピカ光る神になる(!?)、マジで面白い男らしいですけど、私のプレイスルーでは神になりませんでした。ちょっと残念。
ブラックスタッフ学院のゲイル・デカリオス教授になった。髪の長い先生がピンポイントで大好きなので最高~~~~!!!!!!って叫んだ。
皇帝
正体が二転三転する人。私はマインド・フレイヤーの外見に悪い印象がまったくなくて、顔バレしたあとの最初の感想も、「本当の顔もかわいいよ!!!!(画像の姿)」だったので、徹頭徹尾かわいいよ♡嫌じゃないよ♡と友好的に接した。
その結果なぜか性行為をすることになった。アスタリオン以外で唯一……ありがとうイイものを見せてくれて……
もしも喧嘩腰で付き合ってたら悪い面が見えて、『隠し事ばかりだし、他に選択肢がない状況で恩着せがましいし、なんなんだ……?』という感想になったかもしれない。でも私のプレイスルーでは一度も裏切られなかったし、私も裏切らなかった。
だから、そう、殺ってしまいました。オルフェウスを。頭抱えた。全然殺したくなかった。
十分生きた人だし、歴史的に見れば退場が望ましいと薄々わかっていた。それでも、ここに来て私の方から急に皇帝を裏切るという選択肢はなかった。信念に反する。あと生と自由にしがみつく人のことも否定できない。
エンディングでは手紙だけ寄越してちょっとそっけない。たぶん、本人の思想がマインド・フレイヤー最高!!なので、イリシッドの力を受け入れなかった(寄生虫一匹も使わなかった)私は協力者止まりなんだと思う。でも友達って書いてくれて嬉しかったよ。もう二度と友達を殺す必要がないことを願ってるよ。
レイゼル
オルフェウス王子を死なせてしまって本当に申し訳ございません!!!
今回のプレイでの申し訳ございません大賞。マジで本当に……強くて凛々しくて連続行動もできてシャドウハートの髪型の変化にまるで気づかないという良すぎる一面もあって大好きなんだよね~!! なのにこんなことになってしまって……
説得30でなんとか引き止めた。信頼度上げててよかった。故郷を追われ、真実も失われてしまったけど、一緒に旅した仲間がかけがえない自分の居場所だということになった。エンディング後は各地のクレシュぶっ潰してる。ソードコーストでは残り一つらしい。タフ!! 手伝う約束した。
ウィル
ミゾーラはそこそこ好きだけど……だからって再契約するの嫌ですけど!!ウィルの自由を手放すの嫌ですけど!!の一心で父親を犠牲に自由を勝ち取ってしまった。もしもカザドールの宮殿のあとのイベントだったら選択も違ってたのかも……そうかな!?いや、自由は大事!!!
ところが普段から次元扉多用して戦ってたおかげか、監獄でミゾーラ出し抜いて父親助けられちゃったんだよねー!!わはは!!最高!!あとで殺すぞみたいなこと言ってたけど、和解して自立したところ見せられたからウィルの勝ち!!!!YEAH!!!
この時点で最高になったので残りの選択はウィルの自主性に任せた。カーラックに続く。
カーラック
助けられなくてびっくりした。プレイ間違えたとかじゃなくて既定路線らしい。マジか……善良さが報われることはないというのか……
でもウィルが最高になったことで、二人でアヴェルヌスで戦い続けながら生きるという形でギリギリ延命エンドに行ってくれた。あそこで死んでたら怒ってた、バルダーズ・ゲート3というゲームに……
愛がどうとか言ってたからエピローグまでの半年でつきあうようになったのかな? 愛情深く、善良で、素敵なカーラックは、恋人以外にも愛してるって言ってくれる人だからわからなかった。地獄の技師を見つけたとかで、なんとか地上で生きられそうな希望も見えてよかった。存在そのものが救い。ありがとう。
ハルシン、他の人たち
ポリアモリー熊さん。前評判知ってたからちょっと楽しみにしてたけど結局寝なかったよ。影の呪いを解いておいたので自然豊かな土地で子どもたちと幸せに暮らしている。よかったねえ。あんまり戦いに出さなかったので印象が薄くなってしまったけど、この人も本当にいい人なんだよね。
ジャヘイラ&ミンスクは前作キャラなので割愛。ジャヘイラは『真実は必ずしも伝承通りではない』という解釈の幅が広がるヒントをくれたのでよかった。ミンスクはハムスターがかわいい。
シナビもめちゃくちゃかわいいんだけど実は正体が誰なのかわかってない。神であることはわかるんですけど…… 功労者だしコメントしたかったけどまたの機会に。
ラファエル(番外)
仲間ではないけど切っても切れない縁なので……けっこう好きなんだよね。どのくらい好きかというと作中最強なのを2時間かけてがんばって倒したのに、死なせるには惜しくなってしまって、ロードしてサイドクエスト達成しないで進めたくらい。(ホープから目をそらしている)
強いし昇格した姿かっこいいし曲もかっこいいし敵としても悪いところがない。専属インキュバスに性行為が下手であることをバラされたり、ボトム(※性的ポジション)しかしないことをバラされたり、知れば知るほど深みがある人。いや人じゃない、デヴィル。
契約するルートでは、スタッフロール後にプレイヤーに向けて勝ち誇ってくれるらしい。さらに重ねて、カーサスの冠をゲイルが持っていって神になったら、負け惜しみを言うらしい。何から何までおいしいな……
お読みいただきましてありがとうございました。それではダークアージで二周目やります!! いくぞ! ゴータシュ卿! やるぞ! アセンダント! 人間的成長全部吹っ飛ばしてその先に永遠の渇望しかないことを知りながらも、新しいヴァンパイアの帝王に永遠の恋人と街全部あげちゃおうかな!!! 心が二つある!!