突然、私にとって永遠に好きな人のことを思い出したっていうと聞こえはいいかもしれないけど、真意は最悪だ。
美しい思い出だけで閉じこめておきたかったけど、そこには苦すぎる思い出がつきまとう。もしこれを家族が見ていたらと思うと、とても書けないけど、まあ、そうやな。夜々のママが言うようなセリフを私は言われ続けてきた。行儀悪いのはお友達のせいね的な。だいたいあの日は最悪なことが次から次へと続いた。うわ、あのときも、あのときもと良い思い出を思い出そうとすると、それを上回るしんどい思いでもぶり返す。
えーい、こうなったら思いっきり病んでやろうじゃないかと思って、シドさんを久々に聞いているのだけど、控えめに言っても私の人生は楽しい。しんどい思い出は、人よりも多いけど(それは環境がとか言う以上に、私がHSP気味だからだと思う。人は受け流せることをずっと覚えていちゃうのだ)、今病みたいなと思って久々にシドを聴きながら思い出したのは、ご本人が一日店員をするからと初めましてのバンギャのお姉さん方とカラオケをした思い出だ。全額おごりで。私は大学の友達とカラオケに行きたくて、あ、どうせならシドさんのキャンペーンやってるところ行こうかなー程度だったんだけど、どうやら本人が来るぞというワンチャンにかけてお姉さんが声をかけられたのだ。正直それっきりだし名前も知らない。あのとき、私と一緒にカラオケに行ってくれた大学の友人は、その数ヶ月後に亡くなってしまった。すごい好きだったし優しい子だったけど、ずっと心のうちが見えない子だったなって、ふと思ったり。だから、なんでいなくなっちゃったかは私はいまだにわからない。でも、その日が、めちゃくちゃ楽しかったのは紛れもない事実だ。もう誰にも会えないのは、悲しいけど、それでも私はあの日を思い出すと笑顔になっちゃう。なに描きたいか分からなくなっちゃったけど、そろそろ会いたい人に会いに行かなくちゃね。