気分が沈みました。
凡ミスから始まる不要な対応に追われて、お仕事が溜まっていく。チームメンバーの活躍に支えられながら、期待に応えているとは言えない自らの状態に、心が陰を落としました。
自分はチームのために何ができているだろう。いなくても回るなら、自分っていったい。
見渡せば星が顔を出す時間。静まり返ったオフィス。遠くの席の人影と、キーボードを叩く音。彼もまた同じチームのメンバーです。
「おつかれ、あ〜〜〜俺も帰ろうかなぁ」
そんなこんなで一緒に帰ることに。
彼と私は同期でずっと同じ職場で働いてはいましたが、最近同じチームになりました。
「おつかれですか?」
鋭い質問に言葉が詰まります。「そうなんだよね」と曖昧な返事をすると、彼は言葉を続けました。
「sunoneさんは仕組みづくりが上手だよね!チーム全体が上手く回るようになってるなぁって感じる。俺は自分が出来てればって感じだからさ笑」
あぁ、そうかぁ。そうかもしれない。
自分が取り組んできた一つ一つの取り組みが顔を出す。心の隙間にそっと思い出と経験が詰まっていく。
たったその一言と大きな心の変化に、驚きを隠せない自分がいた。
彼は変わらずカラッと明るく話し続けている。素敵な人だ。本当に。
なんてことない話しをしながら歩く帰り道。駅に着いて彼と別れる。
少し軽くなった足取りで、その先の道を歩んでいく。