私と出産

supermanner
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どこかに自分語りを、というしずインの作者の方のpostをみた。

ということで、記憶が褪せぬうちに今回の出産に至るまでの話を記しておく。(もうすでに、一生忘れるもんか...と思っていた長時間に渡る陣痛の記憶が薄れつつあるので人間はよくできている)

なお、本文章は赤子が寝ている間にちょっとずつ書いてるので見直しとかはしていない本当に単なる記憶の記録になっている。

そもそもは自分の遺伝子を残したくなかった

元来、ものすごく自己肯定感が低い、というか卑屈なところがあったので(羅列するとめっちゃしょうもないんだけど...特に容姿に関するコンプレックスがやばい)自分の遺伝子が、特に同性の子に引き継がれることに対してネガティブな感情があったこともあり、結婚して2年ほどはあまり子どもを持つことに積極的になれなかった。

しかしながら夫婦で生活していくうちに、うちの夫婦は割と趣味も似ているしアクティブに一緒に出かけている方だと思うんだけど、なんか子育てというイベントを迎えてももしかして楽しいのかもしれない?と思える事がなんとかできたので話し合って子どもを持つことにした。(その頃には20代の頃よりかは自分を許容できるようになっていたことも大きい)

妊活

まあでも、「よし作ろう!」と思ってすぐできるものでもなく結局1年弱くらいかかったかなぁ。3ヶ月くらい自然 -> 通院はじめて半年くらいはかかった。今思い返しても、効率厨な自分は初手で自分の状態の検査に着手したのは良かったなと思った。もともと生理周期がやや長いタイプであったのでお薬を飲んだほうがスムーズだという判定に至るのが早かった。また、先を見据えて一応IVFのクリニックも早めに予約を取っておいた(これが初診予約が都内は全然取れないんだな....)

その後1回目のAIHで授かることができたが、期間を決めてあらかじめスケジュールを組んでおいたのはメンタル的に良かったなぁと今振り返っても思う。

以上の経験を踏まえて、将来的に子どもを持ちたいなと考えている若い女の子は一度ブライダルチェックを受けておくと「全然できないなんでだろう...」みたいな漠然とした焦りを、「自分はこういう体質だからそろそろこうしよう」みたいなプランニングができることにより少しは緩和できるんじゃないかなぁと思うので受けて欲しい。あと男子も、なんか自分は大丈夫っていう根拠のない自信ある人おおいけど周りでも男性不妊に悩む人たくさんいたから女子より手間も少なくできるので受けて欲しい。男性こそ胚培養士ミズイロを熟読しよう!私のバイブル「サプリ」の作者のおかざき真里先生が書いているよ!

なにもかもおもてたんとちゃう出産

幸いなことに妊娠中はつわりもなく、体調もよくかなりご機嫌妊婦として過ごすことができたかなと思う。厚生労働省のサイトのみを信じて普通にスシローもいきまくっていたくらいには緊張感がないマタニティライフだった。(酢飯と白身魚が食べやすかったため、シャリ半分のタイを食べまくっていた)

そして出産に関しては、妊娠発覚当初から無痛一択で産院を探して計画麻酔分娩予定だったので正直楽勝だろ〜〜と思って臨月を迎えた。

しかし、予定日である12/26をすぎても全く子宮口が開いてこない。年内最後の診察に滑り込んだ29日の時点でも0cm。担当の先生も「うーん子宮口開かないと麻酔もできないからな〜これは年始1/3に入院して促進剤だな」とおっしゃりその日は1/3入院の申し込みをして産院をあとにした。なんとなくうさぎ飼ってるのでうさぎ年に生みたかった〜と思ってテンションが下がった。

12/31、本来なら新生児のお世話で忙しくしている予定だったが全く兆しもなく年越しを迎える。(ちなみにこの一日前に家の近所でnumber_iがMV撮影していたところに遭遇するも、全く気づかなかったのはまた別の話)夫が年越しそばを4人分つくって腹パンパンでなんか胃もたれのまま新年を迎え、1時ころにベッドに入った。

...が、4時くらいに生理痛のような痛みのせいで目が覚める。「まさかなぁ〜」とは思ったが一応その場で陣痛タイマーアプリをDLして測定。なんか10分感覚くらいで1分半ほどの痛みが続く...。これはもしや前駆陣痛なのか...。そう思いながらググってみるも我慢できる程度の痛みなら病院に電話しても意味ないというのは事前にググって知っていたのでとりあえずそのまま起床して様子を見る。この時点でほぼ眠れないまま正月に突入。

お昼をすぎても全く定期的な生理痛が収まらないのでこれはもしや....、いやでも先生も全然兆しないって言ってたし0cmだしお記しもないし...と思って過ごすも15時頃トイレに行くとおしるしが。一応まだ我慢できるけど10分間隔は切っているしお正月シフトになっているだろうしということで病院に電話。「予定日超過ですし、お産につながる可能性も否定できないので来ていただいて大丈夫ですよ」と言われて急遽病院へ向かうことに。タクシーに乗り込む時点でまあまあ歩くのを中断するくらいにはお腹いたくなってくる。タクシーの座席が暖かくてすごく助かったのを覚えている。

病院について諸々入院グッズを個室に運んだりしている間についに動きが完全に止まるくらいの痛みの波が...。荷物を運んでくれた当直の助産師さんにも「これは本陣痛なきがするなぁ〜順調に行けば明日の夜中とかになるかもだから麻酔分娩までまにあわなそうだし立会もできないかもね><」(産院は7~20時までしか立会ができない)といわれて絶望しつつ、まだこのときは陣痛の最強の痛みをしらないので単純にテンションが下がるだけだった。内診してもらって2cmの開きがあるので明日かなとお医者さんからも言われる。担当医の先生はお休みで当直の先生は別の方だったのでちょっと心細かった。

本当に陣痛を甘く見ていたの一言につけるのだが、ここから地獄の夜がはじまった。陣痛がつらすぎて通常のごはんが食べられないのでせっかく美味しいごはんで選んだ産院なのに陣痛食に変更してもらった(おにぎり。少しでも食べてって言われたときにはありがたかった)り、夜中襲ってきた強めの陣痛がつらすぎて「ふーーーーーー」がほぼ悲鳴のようになってしまったりした。夜勤の助産師さんがたびたび来てテニスボール補助してくれたり背中や腰をおしてくれて本当に助けられた。

本当にうんこしたすぎる感覚がとにかくつらくて(あかちゃんなのでここで肛門らへんの痛身は逃がす必要がある)ペットボトルを握りしめていたせいでベコベコになった。ペットボトルさんありがとう。

ベコベコのペットボトル

夜中から続く陣痛つらすぎてゲロ吐いて耐えるも、もはや何も食べられないので胃液しかでず、1/2の朝食・昼食・おやつも全部逃すというまた非常にもったいないことをしてしまった(この日のおやつ、くず餅でめっちゃ食べたかった....)毎回調理師さんが「ファイトです...!!!」と言っておいていってくれるのですごい人の温かみに触れて思い出すだけでも涙が出るレベル。

そんなこんなで体力がなくなると陣痛は遠のくらしく、強いものが2回来ては少し間があく状態になってしまい、更に午前の回診で5cmから進んでいないここともあり微弱陣痛とされ、午後から促進剤の投与が決まった。これがまた辛かった。日勤の助産師さんが神すぎて、これまた涙が出るレベルの施しをうける。17時まで一緒に廊下を何往復もしてくれて粘ったけどまだ赤子は降りてこずで交代になるも「明日も私くるからね!今日生まれると思うから明日抱っこさせて!!」と声がけをいただく。天使。

ちなみに廊下でも陣痛のたびに絶叫に近い「ふーーーーーーっ」を発していたのだが、基本計画麻酔の方がおおい産院だったため1/1~1/2で入院されている方で自然分娩になったのは私のフロアではおそらく私だけだったため、産後の大変なお母さん方に悲鳴を聞かせてしまったのは本当に申し訳なかった。

交代できてくださった夜勤のベテラン助産師さんに「よし!今日お産まで持っていこうね!!」と言われて再び介助をうける。ベテランの安心感半端ない。18時くらいになってそろそろ家族に連絡してねと言われたのでここに来て初めて連絡をいれる(それまで痛すぎてスマホさわれなかった)と同時に昔腹膜炎やった手術の部分がぶちっといって痛みがます。え?!となり「いきなり右脇腹痛くなった!!!!!!!」って叫んだらベテランさんに「あ、1個上のフェーズいったね、もうすぐ」と言われた気がする。

そこからはあれよあれよと分娩室に移動させられ、いきみの許可が出たタイミングで夫立会いからの3いきみくらいでメリメリ会陰を割いて出産(切ってもらったけどさけたっぽい)とりあえず陣痛つらすぎて出産の痛みなんて全然痛くなかったし、なんなら便秘解消したし(多分)でイージーだった。赤ちゃんが降りてきづらかったのは肩にへその緒がかかってたかららしく、最終段階で助産師さんがお産介助してくれて事なきを得た。元気にうまれてきてくれてありがとう!でも二度と自然分娩したくないなと思わされる出来事だったw

うんだ翌日からは美味しいお食事とおやつ、お祝いディナーなどたくさん食べられる喜びを噛み締めつつ、担当医の先生は「ごめん、最終診察の状態から陣痛来ると思わなかったよ〜〜僕の新年一発目は(名字)さんになると思ってたんだけど間に合わなくてごめんねえ」とすごく謝られたのが面白かった。

セレモニードレスは地元企業のFamiliaにした!かわええ。アフガン(くるんでるやつ)は病院からプレゼントでもらえたやつ。マッチしてていい感じ!

セレモニードレスは地元企業のFamiliaにした!かわええ。アフガン(くるんでるやつ)は病院からプレゼントでもらえたやつ。マッチしてていい感じ!

そして新生児との生活が始まった

入院中にあまりに寝られなすぎて精神崩壊しかけて夜間預かってもらったりする日もあったけど、退院してきてなんとか生活をやっている。いままで子どもに対して特に好きも嫌いもなかったのだが、新生児って大変だけどかわいいんだなぁ〜子沢山のひとがいるのも(キャパと金銭が許せば)わかる気がする〜と思いながらとりあえず家族全員が健康に2024を過ごせるように邁進していく。

@supermanner
長い文章を書くといつも途中で様子がおかしくなってしまいます。