2024/03/02(sat)
休みの日なのでのっそりと起きる。
最近、朝にゆで卵を1つかっくらって家を出ている。というのも先日の健康診断でえげつない数値を叩き出し、そもそも最近異常に食欲が止まらなかったり、逆に夜はお腹が空かずそのまま寝るといった明らかによくない状態が続いていたため、栄養士さんに泣きついたら「朝にたんぱく質を摂りましょう」と返ってきたからである。
「たんぱく質は摂り溜めできないので毎食摂る必要があります。特に朝は夕飯から大きく時間が空き、起きる頃には枯渇してますし、昼夜の摂るまでの必要分を一旦確保できるので朝にしっかりたんぱく質を摂ることが大事ですね。飢餓感も落ち着くかと…」と言われて、とりあえずどんなに時間が無くてもゆで卵1つだけ食べてみると案外調子がいいもんだから続けてる。
確かに生活が崩れると糖質脂質まみれの食事になり容易にたんぱく質の摂取量は減少する。意識することが大事だ。
そして休日は時間があるので卵+αを摂ってみる。見切り品で当に賞味期限の切れた鮪の酒盗があった。酒盗入りTKGを作る。んま〜、体にいいか悪いかはわからんが確実に美味いことだけがわかる。
そこから洗濯を2回も回して近所のパン屋と練り物屋、ドラストに買い出しに行って帰ってくる。この街は本当にいいところで離れるのは少しさみしい。引っ越し先は大して離れた場所じゃないが電車だと絶妙にアクセスが悪い。引っ越したら色々と紹介したいと思う。
練り物とパンを食べつつだらだらして、あ〜引っ越しの準備しなきゃなあ、掃除もしなきゃなあ、絶対敷金取り返したいなあ…と思ってると恋人から一通のLINEが来る。
普段、毎週土日は我が家に恋人が入り浸る半同棲状態なのだが、最近は引っ越し作業集中するために隔週ぐらいに頻度を下げていた。
しかし本題の引越し作業が何も進んでいないので断る理由がないし、多分来る準備のために動いた方がなんなら溜まってる家事も解消する。何より最近通話も会う頻度も下がっててさみしかったので即快諾した自分に甘い女がわたしだ。大慌てで準備を行う。
そのくせに昼寝をかましてしまった。愚かだ。19時過ぎに来るといってた恋人のために部屋を掃除して夕食の準備をする。(わたしがパニックになってる姿の比喩として、劇場版ドラえもんあるあるのひみつ道具を見つけられないドラえもんをよく引用する)
恋人、来訪。部屋を見て「やっぱり荷造りまだだねえ。俺は掃除まだなんだよ。お互い苦手なものを後回しにしてるね。」と言われた。お見通しである。わたしがご飯の準備をしている間に引越し業者から届いた段ボールを手早く広げて本をガンガン入れていく。ゴミも確認取りつつ捨てていく。ありがたい。診断済ADHDにはない行動力だ。
すると突然恋人からこの日記を全て読んでる旨を伝えられた。びっくり。絶対読んでないと思ったのに!!アカウントは教えてたがTwitterはほぼROM専なので油断してる節があった。
何となく気恥ずかしいが、公開してる以上こうなる可能性が大いにあることも承知してて、何ならそういう下心もあって書いてる部分もあるからわかってはいたが…恥ずかしいもんは恥ずかしい。
それとなく感想を聞くと「つまり俺のことめっちゃ好きってことやんな。」と言っていた。得意げな顔をしている。恥ずかしい男だ。それ以上に恥ずかしいのはわたしである。
公開浮気と息巻いていたが、結果的に公開ラブレターみたいになっている。本当に半月後に28歳になるんだろうか。周りでは子供を産む子も出てきているぐらいには多少成熟した年齢のはずだが、自分は未だにストレートな感情を発露しながら生きている。
風呂に入って夕食にする。野菜が溜まってたので切り付けてオーブンに敷き詰めて焼く。ソースは今井真実さんの梅仕事の本で紹介されてた梅麹が冷蔵庫の奥底で眠ってたので使う。梅麹・にんにく・醤油・砂糖・オリーブオイルを混ぜ合わせる。
面倒なので天板ごと出す。ずぼら生活。こいつと白飯は食べづらいので合わせるのはバターライスにした。実家でホワイトシチューが出る時のお供がこいつだったのだ。
米2合・バター10g・マギーブイヨン1個が母のレシピだが、面倒なので1合にバター1個(10g)をぶち込んだ。オーブン焼きが健康的な味なのでご飯ぐらい背徳的でもよい。
食べながらプロジェクターでダンジョン飯のアニメを見る。恋人は九井諒子の大ファンで4月ごろにあるダンジョン飯の展示にも友人と一緒に行くとのことで(わたしは帰省中)、この日も朝10時から2人でチケット予約に励んでいた。落書き本が出た際は毎日在宅の恋人のために発売日翌日の仕事帰りに有隣堂で買っていったのだが、直後売り切れて転売されまくっていたらしい。普段はフットワーク軽いのにこういうときの初動が遅く、よく機会損失している男なので、買っておいてよかったなと思った。
梅麹を使ったことで昨年7月に漬けておいた梅酒を飲んでないことに気づいて引っ張り出してきた。黴が生えてる様子はない。よしよし。ウイスキーで漬けてみたのだがとろりとした舌触りと甘さが脳を揺らす。そのくせ割るとまるでアルコールを感じない。危険だ…と言いながらふたりで飲む。
恋人と交際を開始したときはちょうど梅仕事に取り組んでたときだった。うだるように暑い三連休で引きこもることを決めていたはずなのに、彼との話が楽しくてつい通話して、何となくお互いの好意を感じ合って、確かめるために急遽会うことになり、会った1回目で交際を決定した。
そのときに漬けたやつか〜と思うと何となく思い入れも出てくる。そうかそうか…と思いながらしみじみ飲んだ。
寝る直前、恋人の体温で暖を取りながらぽつりぽつりと話をする。彼という人間は確証を得るまでは慎重だが得てしまえば言葉を正面から受け止めて行動する。故にわたしと交際スタートした時点でわたし→彼の好意を確認してるからこんなに堂々しているんだとわたしは思っていた。
しかし、改めて聞くとそんなことはなく、自分と他者の関係性が如何様なものかは結構気になるタチらしい。そういうナイーブな面があることは初めて知った。「他人の感情は移ろうものだからね。」と言っていた。
じゃあ何でわたしからの好意には確信があるんだろうと思って聞くと「君がいつも好意を態度で示してるからだよ。」と返された。よく「女はあまり好きだという態度を前面に出さずミステリアスな雰囲気を出した方が男の“追いたい”という本能的な欲求を引き出せるし舐められない。」みたいな一般論が木っ端微塵になった。みんな!手に持ってる恋愛工学の本を捨てたり、よくわからん恋愛自己啓発アカウントをブロックして、お前が思うパッションをぶつけていこうや…みたいな気分になった。