2024.04.23(tue)
最近日記書いてなかったですね。毎日書いていくとただの記録になっていって難しい。気負わずふんわりと思ったことを書いていくほうがいいなあ。
2024.04.13(sat)
一昨年の秋から伸ばしていた髪を切る。かれこれ1年半ほど伸ばしていた。
ショート〜ボブの長さであることが人生の大半だが、人生で何度かだけ髪を伸ばしたことがある。バレエを習っていた幼少期。まっすぐすぎるぐらいストレートな髪が主流だった中学時代(当時癖っ毛で髪を短くするとうねっているのが心底嫌だった)、母に頼み込まれて渋々伸ばした成人式前、今回はそれ以来に髪を伸ばしてみたのであった。
先述どおり、わたしは短い髪である期間が長いし、大体周りからも褒めてもらえる。何より自身が気に入っているのでこの髪の長さが自分の最適解だと思っている。
とはいえ、肌や髪質、似合う似合わないの関係から、髪色も染めないしパーマもあてないのでなんとなく自分の髪に飽きていた。当時、マッチングアプリですごくいい感じだった男性と音信不通になり、ムシャクシャしていたのもあって気分転換で髪を伸ばしてみようと思った。
元々、切りっぱなしにしてみたいな〜ぐらいの気持ちだったので、せいぜい3,4ヶ月伸ばせばああなるだろうと思っていたが、担当美容師に言わせるとわたしは毛量が多いから割と段をつけてすいてしまっているし、髪質自体も内巻きになる性質らしい。ゆえに結果として1年ほど伸ばさないと切りっぱなしにはならなかった。
しかし、それだけかかってもできあがってしまえば満足で、ここ数ヶ月はさっさとこの髪を切り落としてしまいたかった。転居の関係でしばらく美容室に行けていなかったのも気持ちに拍車をかけていた。
美容室は表参道の裏のほうにある。その前にわたしは代々木公園駅に向かった。用事は自分の大好きなエッグタルトを買うことだった。
駅名と品物で察しのいい人は気づくような有名店なのだが、ちょうど1年前に友人と代々木公園で花見をした際に購入し、あまりに重厚感のある歯触り、バターのリッチな香り、コクのある濃縮された卵の味に魅了され、以来早めの時間で周辺に用事がある際は購入チャンスを虎視淡々と狙っていた。
早めに行ったのでさくっと購入。そのまま何となく周辺を散歩する。
肩から落として目一杯の風を受ける。たなびく髪の重みが、ひやりとする温度が、吸って吐く孤独が自由だと思う。ほんの少しだけの荷物を持って1人で街を歩いて気ままに過ごす時が好きだ。でもたまにこの軽さに身を任せて大事なすべてを捨てていきそうになる。
誰がわたしを愛してくれてて、わたしは誰を愛していたんだっけ?元々1人だったんじゃないのかな?大層な夢を見ていただけだと錯覚する。鬱状態より躁状態のときのほうが自殺してしまう理由がなんとなくわかる。
他人といるときが一番さみしい。重みを実感として持ちたくて、そういう強迫観念があって、触って触って確認する。鍵を忘れた気がする。愛を留められていない気がする。
1人はそんなことを考えなくていいから、いついなくなってもいいから、いっぱい呼吸できるから心地がいい。気味が悪いわたしに会わなくていい。猫のように死ぬ前にふらっといなくなりたくなるときがある。
20代前半までのわたしがそうだった。ただ今はそうもいかない。肩を回して上着を羽織り直して、地下鉄の階段を降りる。
美容室に向かってざくざくと髪を切ってもらう。ここの美容室は地元から引っ越した際にフォロワーに教えてもらった店で、担当美容師のヒアリングと腕前に感動し、2ヶ月に1度のペースで2年通い続けている。カットオンリーのショートにとってカットの腕前は生命線とも言える。気に入れば横浜〜表参道だろうと余裕で通う。
そのあとは適当に買い物をし、ばたくんと合流。彼は友人たちと演劇を観に行っていた。なのでわたしが「せっかくやったらカットしたわたし見てよ」と言って呼び出したのだ。
彼と出会ったのは昨年の6月で交際スタートが7月なので、わたしのショートを肉眼では見たことない。合流したら早速かわいいねえ、と声をかけてくれた。しかし、そのときわたしは全身に及ぶひどい肌荒れを起こしており、そっちに対する憐憫の心の方が勝っていたそうなので反応は芳しくなかった。(回復した今は褒めてもらっている)
帰宅後も鏡の前で自分を見たり、風呂に入って泡立ちの良さや乾くスピードに対して新鮮に感動してみる。こうやって一度髪を伸ばして切ってみると、短いことへのありがたみというものを再確認できる。人間は愚かなのでどれだけ素晴らしいものや大好きな人でも慣れてしまう。ああよろしくないな、と思い直すきっかけになった。ふふ、わたしのショートいいじゃないか。改めて好きにならせてくれてありがとう。
2024.04.19(fri)
先日、弟から急に連絡がきた。
現在東北の方にいた弟が、諸事情あってしばらく実家に帰ることになった。その経由地として我が家で一泊していきたいという旨の話だった。
別に構わないがその日はちょうど会社の若手でボーリングに行こうという話があったので、その帰宅後だったらよいと返事する。
会社の後輩にスポーツが大好きな女がいるのだが、彼女から定期的に「スキーいいですよ!」「マラソンに出るんですよ」「一緒にやりませんか?」など運動の誘いを受けたり、話題を振られていたが、わたしがこともなげに「ふーんでもわたしはいいや、運動苦手だし嫌いだから」と返していった結果、この前「〇〇さんにとってボウリングってスポーツですかね…?」という探りを入れられたのだった。
また、彼女のボウリング熱も高まっていたらしく、開催される運びとなった。わたしはずっと「尋常じゃなく運動ができない」「思ってる3倍下手」「ボウリングはもう10年ほどやっていない」などと予防線という予防線を張って挑んだのだが、ものの見事にしょうもない結果に終わった。
7ポンド以下の球しか投げられないほど腕力もないし、スピードも出ないのは当然として、どう投げても左にカーブしていく。右のガーターぎりぎりから投げて大きく曲がって左にガーターしていく。どないせえっちゅうねん。
みんなも哀れんでくれて、特別に両手投げがOKになったり、チーム戦ではわたしのスコアだけ1.5倍で判定することになったりした。
スコアの写真を撮ってばたくんに見せると「最後9本取れてえらいねえ」と言っていた。最後はやけっぱちになって適当に投げたやつだ。
解散後、家の最寄駅に向かって弟と合流する。長旅で疲れた弟に「好きなドーナツを買ってやろう」と提案すると目を輝かせてミスドに入っていった。
帰宅するとばたくんが自室から出てくる。お互い緊張しているのが伝わってくるが軽く挨拶をして数回会話のラリーをしたら彼は自室に戻った。(元々友人たちとゲームをする日だったので)
夕食を食べたり風呂に入ってから弟と話したり、母に電話したりしていたらばたくんも戻ってきてそのまま就寝となった。わたしたちは寝室で、弟はリビングに布団を広げて寝かせた。
翌朝、全員起きてきてダイニングに集合し、朝ごはんを食べる。食べながら話していくと両者間の緊張も少しずつ解れてくる。性格は真逆な2人だが、同い年だったり、趣味も近しいので仲良くなってくる。全員、ムヒョロジの作者が現在エロ同人作家に励んでいることを知っている前提で話が進んだところだけが最悪だったが、基本談笑できてよかった。
まだ話せそうだったが、弟は東京観光に行きたいらしくそろそろ出発する時間になった。最後に2人でLINEを交換していた。これは弟的に親愛の証だなと姉ながらに感じる。Discordも後日わたし伝いで交換することになった。
急遽だったが結果的に仲良くなれそうで個人的には安心している。10月にも祖父に会わせる目的で地元へ連れて行こうと思っているので、また楽しくおしゃべりするといいな。あとはうちの親とも仲良くできてほしい。かなり内弁慶な両親なのですでに不安ではあるが、まあ最悪仲良くなくてもいいか。弟が「うちの家族に会うのは建前で、福岡を満喫していってください。」と別れ際に言っていて、なんて素敵な弟だろう…と感動してしまった。いいやつだな。いいやつが弟でよかったよおれは。