小学四年生の頃、仲の良い同級生男子と下校していた。何か会話をしながら歩いていた。踏切の手前で、音が鳴る。僕たちは立ち止まる。電車が目の前を通り過ぎる間、その友人は小さな声でずっと「おっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱい...」と連呼していた。普段そういうことを話すこともない人だったので、僕はギョッとした。電車が通り過ぎると、友人はおっぱい連呼をやめ、再び一緒に普通に会話をしながら歩き始めた。僕たちが愛する人のおっぱいのことを知るのはずっと後のことだ。思い出sushiyama