今から30年ほど前の幼稚園児の年中くらいの頃、幼稚園まで1人で歩いて登園していた。もしかしたら思い込みかもしれないと思って、母親に確認したところ、事実だった。
5歳くらいから朝は大体1人で起きて、勝手に食パンを焼き、1人で準備して幼稚園まで歩いた。体感20分くらいだったと記憶しているが、今GoogleMapで当時の家から幼稚園までを調べたら850m(徒歩11分)と書いてあったので、まだ小さな身体だったからまぁそんなものなのだろう。
今の時代の感覚だとどう考えても危ないだろと思うのだが、当時としてはそんなもんだったのかもしれない。母親から言わせるとアンタを産んでから目が悪くなって、午前中は10年くらいずっと眠かったと言っていた。出産とは人体や生活のリズムをぶっ壊すほどのインパクトなのだ、そんな代償を支払ってでも産んでくれた母親には感謝しかない。
一度だけ家の近くで、ゆっくり走っている車のタイヤが足に乗り上げてきて、痛かったと記憶している。ちょっと痛えなと思いながら登園して、帰りに母親の自転車の後ろに跨りそのことを報告すると、「あら、そうなの」と言われて、あ、なんかそんなものかと思って次の日には忘れた。お迎えには毎日来てくれていたのでありがたい限りだ。
小学校に上がると方面が同じ友達ができたので、何人かで登校する機会も増えた。しかし夜は妹が習い事をしていたので、割と1人で過ごすことが多かった。幼稚園の頃からそういう生活が気に入っていた。
小4の頃不登校気味になったときがあり、学校に行きたくないときは、理由も何も聞かず、休ませてくれた。休んでる日は一日中ゲームをしたり、親の漫画の「いとしのエリー」をこっそり読んだりしていた。
ゲームは当時ドラゴンクエスト、テリーのワンダーランドがめちゃくちゃ流行ってて学校休んでずっとゲームしていた。やり過ぎて、植物で1番強い「ローズバトラー」とスライム系で1番強い「ゴールデンスライム」を配合して最強の「スライムツリー」を作ろうとしたのだが、順番をミスって「マッドプラント」になってしまったことがある。学校を休んでいるとそういうミスも結構するのだ。