知らない人に会うのはなんだって怖い。けれど、SNSで知り合った人に直接会ったり話したりするのは、ほんとうに初めましての人よりよっぽど怖い。
失望されるのが怖いんだろうな、と思う。頑張って猫を被って落ち着いた風に見せたがっていて、実際はどたばたのダメ人間なのがバレたくない。
以前、友人が「あなたが自分のすべてを受け入れて欲しいって思ってるのを、受け止めてくれる人もきっといるし、たとえいなかったとしても、最後には私たちがいるから」と言ってくれた。わたしは、SNSで見せている部分も、実際は落ち着かなく過ごしている部分も、全部受け入れてもらいたいと感じている、と友人には見えているらしい。そして、たぶんそれが真実なんだろうと思う。
たとえ、誰かがわたしの帰る場所になってくれるとしても、その人にとっての帰る場所がわたしと同じでないのなら、わたしが抱えているさみしさは解消され得ないような気がする。けれど、「最後には私たちがいる」と言ってくれたことがひどく嬉しかった。もし彼女たちと一緒にいられなくなったとしても、このうれしさだけはずっと持っていきたいと今は思う。
じゃあ、行ってきます。人間は不安定ないきもので、価値や感情なんてすぐ変わってしまうし、忘れてしまうものだって多いけれど、どうか今日が、明日や来週や来月のわたしにとっても、いい日でありますように。