すこし春めいてきた。日中にぶあついアウターで出掛けると暑くなるね。
今日は有給をとっていて、朝から「夜明けのすべて」を見てきた。昼頃に帰って昼寝をして起きたら夕方だった。この時間の平日に家にいると、灯油売りの流す音楽が聴こえることを知った。もうあたたかくなってきている時期なのに。
夜明けのすべて、映画を見てから原作も買って読んでみたいのだけど、脚本としてはかなり変更点があるのに、ふたりの距離感や温度が全然変わらなくてすごいと思った。原作にあるすこしふしぎな空気(これは同作者の『春、戻る』を最近読んだから勝手に連想していたのかもしれないけど)は映画にはなく、よくまとめられていた。わたしはプラネタリウムの解説で泣いてしまったので、映画で見られて良かったな〜と思う。小説では序盤からふたりともに視点があたるため、山添くんがどう考えているのかは小説の方が掴みやすかったし、藤沢さんの突拍子のなさや人になにかしてあげるときの選択肢の多さが際立っていた。
原作でも映画でも、異性愛至上主義に回収しないように気をつけて描かれているが、原作は否定することによって、映画では描写しないことよって表現されていると感じた。個人的には映画のほうが居心地がよかった。
山添くんがメンタルクリニックで悩みながら大丈夫です、とか、特にないです、と答えているときの言い淀む感じがわたしが言うときと似ているって思ったし、初めて藤沢さんが山添くんの家に行ったシーンで辿々しくも言葉を選んで話しているのも、なんだか心理学科だったときに授業で同期と話しているときみたいな、慎重さともどかしさの同居する感じがあって親近感が湧いてしまった。わかりやすく症状が解決しないながらも、すこし上向きで終わる書き方が誠実であったと思う。
今週の分の作り置きをなんとか終わらせた。買い物をしたときのわたしはいつもなんとなく自分を信じているので、今回はハンバーグを作ろうとひき肉を買ってきてあった。ハンバーグを作ったのは初めてで、途中で迷いながらだったけど、一応表面を焦がさず中まで火が通っている状態にできた。まだ食べていないから、成功かはわからない。みじん切りをみじん切り器に任せたからこねる以外はさして大変じゃなかったし、おいしかったらまた作りたいな。しかし食材が高くてこまる。