生活をする。
仕事に行って、帰ってきて、ご飯を食べて、ぼんやりして、お風呂に入って、眠る。
週末には買い物に行って、作り置きをして、平日には気力の足りない細々の作業をする。
そしてまた平日が来る。
仕事はトラブル対応の部署だから、なにごともなければ気が狂いそうなほど暇だけれど、電話が掛かってくる度にびくびくしていて、自分の消耗を感じる。
こんなに毎日暇なのだから、平日だってもっと動けていいだろうと思うのにできないままに布団にもぐる日々が続く。
これでも充分に、誰にも脅かされないで暮らすことができるようになった。実家を出て、転職して、自分の足で歩いていると思う。
引き換えに、一人暮らしをするには心もとないお給料になってしまったことがひどく不安で、どうにかお給料が増えるよう祈りながら、資格の勉強をする。しかしいっそこのまま、祖父母が貯めておいてくれたお金をすり減らしながら暮らし、それが尽きたところでおしまいにしてしまいたいと願う日もある。
行く先の見えなさへの恐怖が、自分の奥底からずっと漂っている。気付かないふりにも飽きる瞬間がくる。
昨日は動画を見ながら気付けば寝てしまい、電気がついたままの午前三時の部屋で目覚めた。お風呂に入り損ねた。着替えだけは済ませてベッドで眠った。
近々、今までに経験したことのないことをしに行く。とても怖いと思うけれど、決断したのは自分だし、楽しくないわけではないと思うから行く。最中はきっと楽しくて、あとから悔いるだろうけれど、行く。これで最後、と思うが、どうなるかはわからない。
明日はカウンセリングの日だ。