無題

日々
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公開:2024/11/19

昨日はさんざん前のカウンセラーとの好意的な思い出について話したけれども、そうすると思い出したことがあって、卒業する数か月前に自分がAro/Aceなんじゃないかと思い始めたころにそれを伝えたが、どうやらAro/Aceのことを知らなかったようで、聞き返されてしまった。それがあって、今のカウンセリングは性的マイノリティ向けを公言しているところから選んだのだった。今通っているカウンセリングを探していたとき、わたしはちょうど今の職場に転職しようとしていて、そしてAro/Aceとしてこれからどうやって生きていけばいいのだろうと思っていた。だから、そういう話がしたい、前提を共有できる人がいいと思って探したんだけど、今はもう日記やほかの物語を通じて自分がひとりじゃないことがわかっているから、次をもし探すならAro/Aceとはなにかの説明から始めても平気な気がするな。

とはいえ、へっぽこではあるものの一時期心理学の勉強をしていた身としては、カウンセラーやカウンセラーになりたい人の性的マイノリティに関する知識の乏しさを感じるとむなしい。ゼミでほかの学生と話していたときも、「自分の子供には同性愛者であってほしくない」というようなことを話す学生がいて、なにから話せばいいかと途方に暮れるうちになにも伝えられないまま授業が終わったことがあった。結婚ができないから幸せになれないというならできるようにすればよいし、そもそもこどもの幸せとは何か、は親が口を挟める範囲ではないし、セクシュアリティには選択肢があるわけではないというのに。どういう言葉でいえばよかったのか、当時はそのあともしばらく悩んでいたし、いまも、日常で同様の発言に遭遇したときどう対応すればいいのかと考えてしまう。

しかしわたし自身も知識があるとは言えなくて、無自覚なうちに誰かの口をふさいで、話しにくくさせていないかと不安になる。だからといって書かないでいるのも、自分のうちに閉じこもって知らないふりをするみたいで不誠実だと感じるから、都度都度修正を重ねていくほかがないんだなあ、と思う。


昨日は久々に原稿作業ができた。というより、〆切をなんとなく、たぶん、このあたり……と思っていたのをはっきりこの日、と決めた。つまりもうあとがない。かわいいなあ、やってみたいなあ、と思っていた期間限定の装丁の適用期限が延びていて、今からでも使えそうだったのでそれをする。ただ、これまでやったことのないデータの作り方をしないといけないので不安だ。

家に帰ってご飯と風呂までをよどみなくこなして、21:30に机に座れたことと、ともだちが通話をしてくれたのが大きい。23:30くらいには眠気でぐらぐらになりながら気力で歯磨きをして寝た。同じイベントに別のカップリングで出る友人がいるので、また通話をやろうねと言い合って終わった。がんばりたい。お互い締め切りはちょっとやばめかも。という感じ。いや、でも思い返すと昨日は締め切りとデータの作り方と作中時期くらいしか決まっていない。これからプロットを立て、本文を書かなくてはいけないのでほとんど何も進んでいないようなものだ。いくら本文8pぺらぺら本でいいとはいえ……。

@suzu_sn
息継ぎをする