アゲハ蝶とサウダージ、ポルノグラフィティの名曲である。
もっと言うと、いにしえのオタクのみなさまにおかれましては、「イメソン界の帝王」である。
ええ、大変お世話になりました。
両方とも好きです。ええ、それはもう。「貴方に会えたそれだけで良かった世界に光が満ちた」とか「寂しい、大丈夫、寂しい」とか、万能イメソンに自カプを当てはめては頭を抱える日々を送っていた青春を思い出す。
さて、最近になってTHE FIRST TAKEでアゲハ蝶とサウダージが視聴できることを知る情弱ぶりだが、個人的に不思議なことが起きている。
お腹の中の子どもがアゲハ蝶にのみ反応する。
試行回数が少ないから断言できないけど、そんな気がする。サウダージ「すよすよ」アゲハ蝶「おはよう!」くらいのテンションだ。なお、幼稚園からの付き合いの友人(オタク)に話すと「なんでやねん! サウダージええがな!!!」とキレられた。サウダージ派のようだった。いや私も両方好きなんだけど。
ついさっきも上の動画を両方見たが、サウダージではしんとしていてアゲハ蝶ではドコドコしていた。(勝手に)サウダージを裏切った気になり、(謎の)心痛が発生する。
夫に「なんでやろ……?」と聞くと、以下の返事があった。
「この子ラテン系の音楽好きなんちゃう?」
それを聞いて、目から鱗が一枚落ちた気がした。そういえば、私はフォルクローレが好きだった。南アメリカの民族音楽である。関西では現地の方が駅前とかで演奏会をしているのを見るけど、全国的なんだろうか。
楽器も曲名も詳細なジャンルも全然詳しくないし、「フォルクローレ」という呼び名すら忘れそうになる(「フォークロア」とごっちゃになる)が、素朴で郷愁を覚える音色が好きだ。
夫にそのことを伝えると「あなたの血引いてるやん」と言われた。ああそうか、この子は私の血を引いているんだ。今更なことだが、もう一枚、目から鱗が落ちたように思えた。
そしてこの日記を書いている今、上のアンデス音楽の動画を流している。お腹の子は不規則にとことこ動いている。
ただの偶然かもしれない。そもそも胎教とか普段意識していないのに、都合のいい部分だけ取っているような気もする。生まれてからこの子はフォルクローレが特に好きではないかもしれない。でも、こうして共通項が感じられるのは、「自分の血を引いた」と思えるのは、たとえ錯覚であったとしても、結構幸せなことかもしれない。
……なお、少し検索してみたところ、アゲハ蝶はラテン調の音楽だという人が多かったが、サウダージをラテン調という人もいる。何をもってラテン調というのか、音楽に疎い私はわからないし、サウダージもラテンで括れるなら、上の話は破綻するけど……まあいっか。