タケルくんの事

suzu
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17話で「アンタたちを裏切れねぇ」って言ったタケルくんを見て、タケルくんはどこまでも誰かのために行動する子なんだなって改めて思った。

ずっと弟妹と再会するために一人で戦ってきて、努力をし続けてそれがタケルくんの強さでもあるんだけど、どこか自分を大事にしてなくて、自分の幸せを脇に置いてがむしゃらに走ってきたんだなっていうのがずっと気になってた。

それがアイドルになってからFGLで楽しいって感じたり、事務所のみんなと出掛けたり遊んだりして、5周年の時には「事務職の扉を開ける瞬間が楽しいんだ」って言ってくれた事が本当に嬉しくて、自分のこともちゃんと大切にし始めたように見えて、だからタケルくんがアイドルになってくれて本当に良かったなって思えたんだよね。

でもそれは弟妹がお金持ちに引き取られて幸せに暮らしてるって思ってたからそう思えたわけで、そうじゃないって分かった以上、タケルくんは自分の幸せを今まで以上に遠くに置いてきちゃってる気がしてならない。

たぶんこれからどんなに嬉しいことや楽しいことがあってもタケルくんは弟の言葉が呪いのようになってもう前みたいに笑えないんじゃないかなって思う…。

8周年ライブで「今は仲間やアンタがいないとダメだ。これは、強さ、なんだ思う」ってタケルくんが言ってたけど、いまタケルくんが立ってられるのはその「強さ」があるからで、でも「アンタたちを裏切れねぇ」って言葉からその支えがないと立ってられない位自分の事を置いて来ちゃってるように思えて、強い子だと思うと同時に今まで以上に心配になった。

幸せになって欲しいって言葉は相手の幸不幸を勝手に他人が決めつける身勝手な言葉のように思えて言いたくなかったけど、今のタケルくんには心底幸せになって欲しいって願う。

タケルくんの幸せには弟妹の幸せが不可欠で、そうなるためにはたとえ傷ついたとしても弟妹にまた手を伸ばさないといけないと思うし、タケルくんはそれができると思う。だからまたタケルくんが手を伸ばそうとした時は、苦しくてもちゃんと向き合ってタケルくんを見守り続けるしかないと思う。

タケルくんが誰かのためじゃなくて自分のためにステージに立てる日をこれからもずっと待ってる。