新しい趣味としてカメラを買って1年半ほど経った。先日、昔から写真/カメラが好きな友人と話していて、どんな写真(を撮る、あるいは見るの)が好きかという話題になった。
その友人は「物」を撮るのではなく「雰囲気」を撮ることが好きだと言っていた。別の友人は「影」を撮るのが楽しいと言っていた。
自分の答えは「視界に広がる風景を収めることが好き」だ。だから比較的広角のレンズの方が撮りやすく感じる。
話していた時はそこまで深く考えられなかったが、この話題は結構面白いと思った。
まず「何を」写真に撮るのか。人、顔、動物、小物、建築物、山、光、水、反射などの物理的なものや現象を写真に撮ることが好きなこともあるだろうし、生活感、ノスタルジック、情熱、躍動、柔らか、さなどの印象を撮りたい人もいる。
そして「撮る」ことをどう捉えるのか。視界を収める、景色を切り取る、瞬間を捉える、記録する、など人によって目の前の光景を写真に撮る行為の感覚が違うように思う。またレタッチで表現するのが好きな人もいるだろう。自分の場合は視界を平面な矩形の中に収めるイメージが強いが、おそらく 50mm や 90mm のレンズで街スナップをするような人は切り取る感覚の方がしっくりくるんじゃないかと思う。
「視界に広がる風景を収め」ようとすると生活圏から少し離れた場所に脚を運ぶ必要がありカメラを持ち出す機会が少ない。しかし単純にカメラを触っているのが楽しいのもあるため、もっと近場で「視界に広がる風景を収める」以外の写真撮影も楽しみたいと思っていた。そんな中で友人と話したことで違った写真の撮り方について知れたことが良かった。