原作通り

suzuyoi
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オタクのひとりとして、原作者をリスペクトし、原作通りのドラマ化、アニメ化を望む反面、ほんの少しメディア側にいた経験から、よりよいものを外に出すため、手を加えてしまうことはあるよなぁ、そこを一方的に、しかも部外者から、してはならないことと言われるのは、納得できないなぁと思ってしまう。今回の例で言うと、原作者は漫画のプロかもしれないけど、ドラマのプロではないのだから。

小説のコミカライズ、漫画のアニメ化、より、実写化は難しい。映画なら2時間程度にまとめなくてはならないし、ドラマも10回程度。恋愛ものに変更されがちなのも、テレビ局は今も視聴者は恋愛要素を望んでいると思い込んでいるせいだろうし、実際、二次創作で恋愛させているのだから、あながちこの勘違いはさほど的外れではないようにも思う。

勿論、あまりにも変えすぎて、原型をとどめてなかったり、自分のオリジナリティを出すんだと、脚本家が思うのは違うと思うけれど、ずっとモヤッとしているのは、「原作に忠実に、セリフも変えずに」という条件そのものが、そもそも無理だったのでは、ということ。

小学館は、先生が「原作通り」にこだわっているのに気づいたら、今回のドラマ化はやめましょうと言うべきだった。経緯を説明するのも、小学館がするべきだった。日テレが批判されているけれど、私は小学館の罪がとても重いと思っている。

結局のところ、どうしても自分の作品を守りたかったら、人の手に預けてはダメということなんだと思う。

@suzuyoi
YOIと刀のゲームとB’zと浜省が大好き。推し活しながら長生きするのが目標です。