今日は有給休暇を取った。世の中は平日だが、私は休日だ。3週間前から取ると決めて、楽しみにしていた。土日祝日の休みもありがたいが、あえて自分で選んで休みを取る、ということには特別な意味があるように思える。旅行やコンサートなど大きなイベントがあるからではなく、髪を切るとか、カフェでゆっくりするとか、なんでもない過ごし方だからこそ得られる休息。私のまわりにはこのような有給休暇の取り方を「ご自愛デー」と名付けて、各々の好きなことを楽しんでいる人がいる。
私は週5日間、会社員としての仮面をかぶって生きている。そのうち1日が、ありのままの自分として過ごせるだけで、とても贅沢だと思う。社用PCではなく、プライベートなPCで、好きな文章を読んで、好きなように文章を書く。サードウェーブカフェで大好きなカフェラテを飲みながら。土日のように混み合うことなく、ゆっくりと過ごせる時間。私にとって贅沢な時間とは、これなのかもしれない。働いているからこそ、働いていない日の贅沢を味わうことができる。
有給休暇は限られているので、旅行や年末年始などで一気に3日間くらい使ってしまうと、すぐになくなってしまう。だけど、ひと月かふた月に1回は、このようなご自愛デーを設けて、サステナブルに働いていきたい。忙しい日々に少し立ち止まって、振り返って、改めて向かいたい道を認識して、明日への活力にするのである。