
6月に聴いていた音楽を振り返ろうと思う。
ピーナッツくん
ピーナッツくんの新しいアルバム「BloodBagBrainBomb」が6月中旬にリリースされたこともあってピーナッツくんをいちばん聴いていた。もちろん新譜もだけどこういうときつられて旧譜も聴くことになるので時間が増える。
「BloodBagBrainBomb」はとんでもなく良かった。アルバム別だと328分聴いていたらしいので10周弱はしている。
とにかくいちばん衝撃を受けたのが#3 Squeezeだった。過去最高級に重さが効いたトラックにまず驚かされた。イントロとアウトロの「Squeeze! Squeeze!」 がクッソ気持ちいい。歌い方も歌詞も攻めた内容でありながら、同時にらしさも感じる。「Get a fucking doller money (yeah) 夜泣きをするガキ (yeah) 黙らすこの歌詞 (yeah) Shut up fucking その口 (yeah?)」のところ気持ちよすぎる。
#2 Yellow Big Headerは「おもて面」のピーナッツくんらしい曲で、Squeezeと裏表になっているようにも。この曲もコールが気持ちいい。MVにアニメのキャラが出てくるのも熱い。アニメ出身のピーナッツくんが「No script writer!」って言うのには色々な文脈を感じる。そういうところがかっこいんだよな〜。ポップな曲調にピーナッツくんらしいかっこよさが刺さる。
ヤギハイの声がえげつなくかっこいい#7 Hanged Manとかfeat.月ノ美兎でVtuberな歌詞を歌う#10 Birthday Partyとか、語りたいことが多すぎて書ききれないので一旦ここらでとめておこう。
と思ったが、記事を寝かせているあいだにピーナッツくんのツアーのYoutube配信を見たのでそれについても。ライブめっちゃよかった。リアタイできたのは最後のMC〜終わりまでだったんだけどそれでもすごく心が動いた。アーカイブが残ったので次の日に消えるまでの間に3周分くらいは見た気がする。あくまで「ピーナッツくん」という創作のキャラクターではあるのだが、ピーナッツくんとしてVtuber活動する中で積み重ねられていった現実、(アニメ時代含め)生み出したキャラクターや関わった人という現実がピーナッツくんという存在を途方もなく現実にしている。バーチャルを現実にする1つのあり方としてとても美しいものを見たと思った。
きのこ帝国
きのこ帝国は色々聴いてみたけどアルバム「フェイクワールドワンダーランド」がいちばん好みだ。聴きやすさと個性の尖りが絶妙だと思う。
こういう「轟音」的なギターも好きでそういうのを求めて羊文学を聴いてるふしもあるのだが、「フェイクワールドワンダーランド」がまさに求めたものだった。
さかなマーケット 宇宙ネコ子
さかなマーケットについては以前も記事を書いた。宇宙ネコ子もタイプとしては近いと思う。すごく雑にまとめるとやくしまるえつこ的なボーカルで、力の抜けた感じがいい。
こういう属性の曲のレパートリーも増やしていきたいのだけれど、あまりチル方面に寄りすぎても満足できないので難しい。やっぱり根本的なところでは歪んだギターやぐいぐい引っ張るドラムが好きなので。
羊文学
羊文学については山田尚子監督のアニメ「平家物語」のタイアップで知ったので割とにわか寄りではあるのだが、最近急激に有名になって日本の新興ミュージシャンを代表する存在とも言われたりするくらいになっているのでこれでも通ぶれる。
ロックは死んだとか時代遅れとか毎年のように言われてる気がするが、こういうストイックな音が好まれる余地があるんだというのは嬉しい。単純に好みなので。