日々の会話の中で、相手から受け取った情報にすぐに反応してしまうことがある。「向こう半年のこのチームにとっての重要エピックはなに?」「AとBという技術要素の比較は?」とかなんでも良いんだけど、相手から得られたまだ自分にとってあまり馴染みのない情報に対して即座にリアクションすることは多々あるだろう。「しばらくはこのチームはhogehogeというエピックを追う必要がある」など相手がもたらしてくれた情報にある程度の反応をしないのは何となく気まずくない?ぶっちゃけ「fugafugaのエピックの方が重要では?どういう判断?」とかぱっと思いついたそれらしい反応しておいた方が賢くも見えそう。でもこれは良い反応だろうか?
すこし前に LISTEN という本を読んだが、この 6 章「会話には我慢という技術がいる」と言っている。相手の発言に反応しないことには我慢を伴う。反応したくなる。相手が発言中に次の自分の反応を用意しておきたくなる(そして相手の発言への注意力が低下する)個人的にはさらに、相手の発言に反応してしまうことで未熟なまま自分の意見が収束に向かうのではないかというのも怖い。
「相手の発言を咀嚼する」「自分がその内容に十分な思考を既に傾けている」場合は即座に反応しても良いと思っているが、その状況が整っていない場合はすぐに反応しなくて良いのではないか?とも思う。少し間を置いて情報と自分の考えを整理しながら反応するのもあるかもしれない。
「単に情報を得たいモード」を設けて会話を上手く扱いたい。情報を得たいだけなので相手から情報をもたらされた時点で収穫は既にある。なんか賢そうに見えるだけの時間の無駄な反応はしないでおく。時にはこれを実践したい。
逆に「単に情報を与えたいモード」もある気がするが、これは相手がどういう状況下にありベースとして何を考えているかわからないと扱いが難しいなぁ。