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昼前に起きておせちと雑煮。昨日の深夜からなんとなくまとめて読んだトマトスープの「ダンピア」と「ジャードゥーガル」、どちらも特に興味のない時代に特化した内容にもかかわらずとにかく読ませる。正月ぐらいテレビを見ようと思ったのだが全然面白そうな番組をやっていなかったので、録画してあったEテレの小津特集と小林信彦・細野晴臣対談、映画アーカイブ相模原分館のドキュメンタリーなどを。小津の番組では『東京物語』から名前をとったという作家の方がひたすら小津作品を山中貞雄と結びつけるアクロバティックな伝記的解釈を開陳しており、蓮實一派やシネフィルが怒りそうな内容だったがそれはそれで楽しめた。

昼過ぎに地元に戻り、散歩がてら初売りを冷やかすも収穫なし。昔通っていたコーヒー屋が一つ、また一つと禁煙になっていきすっかり足が遠のくなか、最後に残った駅前のセガフレードで江代充詩集を半分ぐらい。最初の二冊のパートはまるでピンとこなかったが「みおのお舟」から急に入り込めるように。草木、鳥、壁、蛇、石あたりが頻出のイメージで、それらが全て人間と等価という印象。主語なしで視点のはっきりしない語りが進んでいってから、不意に後半で「わたし」や「あなた」が出てきてギョッとする詩が多かった。地元の慣れ親しんだ道を歩くシチュエーションで書かれたものも多く、昨日に続いて良いタイミングで読めた感が。

夕方から実家で新年会。今の家でできるのは今年が最後ということでさすがに感慨深いところもあった。昨年は幼少期の自分が写っている8mmをDVDに変換した恐ろしい映像を見せられたが、今年はそれをさらに上回る5歳時の自分の顔がプリントされた子供用Tシャツが出土。

夜中にこれまた昨年同様家族の新年会を終えた小学校時代からの友達が来宅し、そのまま3時まで飲んだ。