節分

やまなか
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1週間ほど、咳が続いていてる。特別熱が上がるでもなく鼻水もないので風邪をひいたわけではなさそうだ。少し咳き込むようなかわいいものではなく、喉の奥底から湧き上がるマグマのような勢いで、ドスの効いた2重奏を奏でている。原因がわからないにしろ病院で診てもらうことにした。

今年に入って2回通院しているので3回目というハイペースだ。経験上土曜日は3時間ほど待たされる覚悟を持って向かったが、運良く先客がまだ来ておらず、診療列の次にしてもらえた。拍子抜けしつつも、結果としては炎症を起こしているのが原因だそうだ。花粉症には少し早く、アレルギー的な症状も考えられなくもないようだったが、大きな病気などの可能性はひとまず考えられず一安心だ。

その病院は変わっていて、一度問診票を書きいれると予約となり、数時間待つことが常であり、その間は外出が可能なのである。つまり3時間待つと言っても診療所で待つわけではなく自宅でゆっくりしていてもいいし、買い物に出かけても良いそうだ。当分待たされると予測し、買い物や図書館への用事を持ってきていたが、診療がすぐに終わったため、予約を機にすることなく済ませることができた。生活に必要な細々として小物を購入し、返還期日になった1月に読んだ本たちを引き渡してきた。

こう書いていて思い出したが、読了の印に感想をここで書こうと思っていたんだった。1月に5冊も読めたのは自分にとっては良いペースであり、それぞれが十分に楽しくて幸いだ。千文字の読書感想文なんて滅多な挑戦をする必要がなければ負担になる気しかしないが、それでもいくらか思うところはあるので何冊かは挑戦してみる。

上記の予定を午前中に済ませ、午後には美容院へ。初めてネット予約から、知らないスタイリストを指名して行ってみたがかなり良かった。髪質や悩みなんかにも柔軟に対応してくれて、説明も丁寧だ。20年同じ店で働き続けているというからベテランで貫禄もあり、接客的プロフェッショナリズムも感じた。毎回、髪を切るとさっぱりするし心が晴れやかになる。やはり外見は内面が表面化したに過ぎないという仮説は信じるに値する。こつこつと自分がかっこいいと思える自分を作る努力を続けることは、自分を好きでいるための必要条件だ。

やりたかったタスクは全く消化できていないけれどなぜか達成感はある。仕事が前に進んでいなくても充実した1日を過ごせることがどれだけの幸福なのかを改めて噛み締めている。