チュートリアルを乗り越える

やまなか
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プログラミングを始めて以来様々なことに挑戦してきた。Kaggleで機械学習を勉強してみたり、Web3が流行った時はSolidityも勉強したしBitcoinの取引Botも作ってみたことがある(実際の運用までには至らなかった)し、NoCode隆盛期にはBubbleでアプリ作成もしていた。近い分野でもBlenderで3Dモデリングをしたことがあるし、ゼロ知識証明のオンラインスクールで学んでいたこともある。

どれも仕事にするほどのレベルまで到達したことはなく、時間の無駄なように思えるが新しいチャレンジをし続けることにはある一定の意義があり、好奇心の火を絶やさないことで成長し続けられるのではないかと考えている。どれもやりはじめは本気なのだが、初心者の域を達するためのハードルが見えてくると途端に意気消沈し、軸足を置くような行動は自然と行わないようになっていた。

今日はLLMの勉強でLangChainを利用し簡単なWebアプリを作っていた。YouTubeのリンクから要約を表示したり、PDFをアップロードしてその内容について会話してみたり。基本的な動作を理解するには至ったが、いざ実践的に使えるようにするとなるとさらに段階が必要だ。認証機構やインフラは言わずもがな、LLM特有の専門知識が圧倒的に足りておらず、ただ単にパズルを組み合わせるだけでは、すぐに利用料が跳ね上がったりすることもあり恐ろしい。

一方で、チュートリアルをしてみたことでアイデアは湧いてきて、空想でしかなかったビジョンの輪郭が見え始めている。AIの民主化なんていうとたいそうな気がするけれど、誰もがAを利用して、欲しいアプリを欲しいままにする時代がやってくるように感じている。今はまだ、コーディングの必要性がどこかしらにあるけれど、市井の人が今スマホを使いこなしているようにAIを使いこなし、生活の不便を取り除きより豊かな社会の実現に近づくことが容易に想像できる。VRの出現とは比べ物にならないほどの需要であり、明確に想像できることから、Vision Proにはない熱意を感じた理由がそこにはあった。

チュートリアルは誰しもが通る道だ。その道を整備し、誰もが最先端テクノロジーに触れることができるようにするのが起業家のやり方ではないだろうか。チュートリアルでつまづいている場合ではないのだ。チュートリアルを用意できる人材になるため走り続けよう。