2024.03.05 高校生活に幕を下ろした。なおカーテンコールは無い模様。

るりあ
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あいにくの曇り空だったけど、晴れ晴れとした心持ちで学校に向かった。登校したらクラスメイトと喋ったり、卒業アルバムにメッセージを書いたり、写真を撮ったり、手紙を貰ったりもした。このわちゃわちゃした教室にいられるのが最後だなんて、今はまだ信じがたかった。

式は淡々と進んだ。小学校や中学校のそれとは違い、余韻だとか感動だとかいう言葉は似合わない。もうね、作業よ(言いすぎ)。でも私たち卒業生が歌う仰げば尊しも、全員で歌う校歌も、言葉にできないくらいの色々な思いを込めて歌った。少なくとも私はね。呼名の返事、よくできた!

最後のホームルーム。ひとりずつ卒業証書を貰い、担任と副担任の先生方からお話を聞き、機械が苦手な担任が作ったというムービーを見て、クラス全員からの花束のプレゼントを先生2人に渡して終了。

ああ、終わっちゃった……。まだあの雰囲気に浸っていたくて、実は教室でしばらく携帯をいじるふりをしていた。そのあとお世話になった部活の副顧問の先生に挨拶に行った。何かあったら連絡しろ、と連絡先を教えていただいた。国語の先生だから? 演劇をしているから? どちらかはわからないけど、その先生はいつも言葉を選んで伝えてくれる人で、優しく穏やかな話しかたをされるのだけど、それが今日はめっちゃくちゃ響きまくって、式では全く泣かなかったのに先生と話していたら泣いてしまった。やっぱりさみしいや。

とある英語の先生が授業でよく留学のお話をされていて、私も気になるようになった。今日、たまたまその先生と廊下ですれ違ったから「先生のお話を聞いて私も留学に興味が出てきたので、頑張ってみます」と伝えることができた。「海外の文化の違いを楽しんでください、きっと楽しいですよ! 頑張って!」と言ってくれた。

教室に戻ってくると、アルバムにメッセージを書く人、写真を撮る人など……クラスをまたいで、朝の延長戦が始まっていた。

完全下校の時間が設定されていて、最初見たときはそんなにかからないだろうと思っていたけど、結構ギリギリまで(完全下校まであと5分です、という放送を校舎内で聞いたくらいまで)学校にいたことに自分でもびっくりした。

私は部活の子たちと集まって写真を撮り、喋りながら一緒に駅まで帰った。

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以下、ひとりごと

・6年片思いしていた好きな人には最後「元気でね」と言えた。もうこの恋には何も思い残すことは無い! おしまい!

・思い出とか一緒に過ごした人とかってよっぽどのことが無い限り忘れないと思うけど、それでも形にして残すと安心できるよね。

・別れ際、きまって私は「またね」と言った。いつ会えるかわからない「さよなら」よりも、いつかはわからなくともまた会えるという保証がある「またね」のほうが私は嬉しいから。

・漫画やアニメのような青春は確かに無かった。でも私の高校での生活は、どの作品よりも大切にしたいくらいの素敵な思い出。

追記

・帰る時間には雨が降っていた。濡れた。

たぶん全部書いたと思うけど、漏れがあったら追記しますよーん、またね

@tabun_ume
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