今日3月17日と言えば、PS2で発売された伝説のレースゲーム「エンスージア」の発売日ですよね。
え... ご存知ない?
発売年数を調べたら2005年て... 19年前!何を隠そう、僕がゲーム業界に入って一番最初に関わった作品である。
このゲームを持ってして、当時すでに不動の地位を得ていたグランツーリスモを倒す予定だったのですが、結果はご存知の通り...
まだお酒も飲めない歳のピチピチ新人プログラマーでしたので、あまり裏話的な事を勝手に喋るつもりは無いですが、とにかく「力」が入ってたプロジェクトである事は間違いなく、未だに自分史上、最初にして最大規模のチーム、そして最も過酷な... 笑
プログラマーだけを見ても「全員メインプログラマー級」みたいなチーム構成で、銀河系軍団であった事は間違いないですが、チームとして見た時の功罪は幾ばかりか想像して頂きたく...
僕はと言えば、クレジットを見ると色々やっていたはずですが、ひたすらPS2にささるメモリーカードを「あかんタイミング」で抜き差しして、そのエラー処理と、壊れたセーブデータの対応をやってた思い出(ハード設計者は大切な記憶装置を外に出してはいけません)
規模に対してプランナーも足りず、仕様書を書いたり、とにかく若さゆえやたらハードワークで何でも食い散らかす、少し自信過剰気味の新人として重宝されていたと思います 笑
リリースの数年後、次の職場に車好きの人がいて、はじめて「エンスージアやりましたよ」という人に出会って感動したのを覚えてる。届けるべき人には届いてた!という感動。
「次」が出てたらどうなってたかな、とは今でも時々思う。それぐらいパワフルで野心的なプロジェクトであったし、どこか消化しきれなかった熱量は、未だに僕を動かし続けているような気さえしている。