3月16日

tomosada kota
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いつだったか、森山直太朗のドキュメンタリー映画が上映された。場所は渋谷パルコだった。

当時は子どもが0歳だったので、夫婦一緒に観ることはできず、はじめに妻に観に行ってもらい、別の日に僕が行くことにしていた。

ところが、仕事が忙しかったか、体調を崩してしまったか、観に行けなくなってしまった。こういうとき、しばしばやせ我慢をしてしまう。

思い返せばそれ以来、いわゆる「心にぽっかりと穴が開いている」ような状態だったのかもしれない。

コロナ禍になって「最悪な春」は何度も聴いたし、ブルーノートの無観客ライブも観た。インスタライブもときどき観た。

しかし、100公演も開催された20thアニバーサリーツアー「素晴らしい世界」にはひとつも行けずじまいだった。先のことがわからなくて、とてもチケットを取ることができなかったのだ。

そんななか、今日の両国国技館ライブが「番外篇」として開かれることを知った。前段が長すぎたが、やっとライブに行けたよ、という話なのだった。

両国国技館に行くのは初めてだった。

土俵のあるあたりが小さなステージになっていた。土俵を板で覆ったのだろうか。2階席だったけれど勾配がついていて、ステージがよく見えた。

ライブレポートをまとめるのは上手ではないので何を言ってるのかわからないと思うけれど、弾き語りの「生きてることが辛いなら」から始まって「すぐそこにNEW DAYS」などのバンド編成の曲に移っていく展開を目の前にして、ほんとうに多種多様な曲を作ってきたのだなと思った。

そして、いろんな声を持っている。「歌う姿」のバリエーションもある。

ひとりのアーティストが、ひとつのバンドが、ひとつの空間でこんなふうにできるのだ、ということに勇気づけられた。

終演後、錦糸町のペッパーランチでペッパーランチを食べて帰った。

@tadanoomosa
友定洸太です。俳句をつくっています。 note.com/tomosadakota