2月は日記を書きたくなる

tadayou
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2021年2月、無性に日記を書きたくなり、もう誰も訪れることのない廃墟のような場所mixiで日記を書いていた。コロナ禍が始まって一年、毎日ニュースでは感染者数が報じられているが、それが多いのか少ないのかもよくわからない。良い方向に進んでいるのか、そうじゃないのか、これがいつまで続くのか。

自分の生活はどうかといえば、在宅で仕事をしているためほとんど外に出ず、人にも会わず、毎日変化のない同じような日々だった。そんな中、少しでも変化を感じ、記録しておきたかったのかもしれない。それで日記を書き始めたのかもしれない、と今になって振り返るとそんな気がするが実際はどうだったのかよく思い出せない。

先程、NHK BSでやっていた小田和正のライブドキュメント番組を見ていたのだが、小田和正が「いつの日かこの歌をみなさんと一緒に歌える日が来ることを願っています」というようなことをライブ中に言っていた。最初はこの言葉がどういうことなのかよくわからなかったのだが、このライブが2022年に行われていたということを思い出し、そうかこの時は観客の声出し禁止だったんだ、と状況をやっと理解した。たった2年前のことなのに、もうそのことを忘れてしまっていることに自分で驚いた。人と自由に会えなかったこと、ライブに行けるようになっても一緒に歌うことができなかったこと、それらが自由にできるようになった今、その頃のことを思い出そうとしても、なんだかぼんやりしていてよく思い出せない。それにしても小田和正、あの歌唱力、あの声量。いったい今何歳なんだろう、70歳くらい?と思って調べたら76歳だった。すごすぎる。

2021年2月のmixi日記は三日坊主で終わってしまったが、その後もずっと、やっぱり日記っていいよなぁとなんとなく思っていた。日々、Twitterとかでなんかしら書いたり読んだりしてるけど、そういうのじゃなくて、と思っていたところにしずかなインターネット。なんだか良さそう。