💈ベリーショートはいいぞ

先日、美容院に行ってきた。最近はもっぱらいつも短いショートヘアなのだが、今回はさらに思い切って、前髪もだいぶ短いモンチッチみたいな、和田アキコみたいなベリーショートにしてもらった。これが良い。自分的には良さしかない。気に入ってる。

まず、楽である。シャンプーも楽だしすぐ乾く。セットも楽だ。毛量が少ないので整髪料も少なくて済む。髪が傷んでても不潔な感じしない。

前髪が目や顔にかからないので、髪のことを意識しないで生活ができる。大変身軽な感じがする。

ベリーショートは手間は最小限でも、きちんとしてそうな感じが出る。落ち着きがあって、やさしくていい人そう、心に余裕がありそう、ていねいな暮らしをしていそうに見える（本当に？どうだろう？）

もちろん他人から見た時にどう見えているかはわからないのだが、自分がちゃんとした良さそうな人間に見えている……少なくとも見せようとしているというセルフイメージが大事で、これが持てると他人と話すときに幾分堂々とした感じで話せる、気がする。

今日の犬の散歩では、自分が優しくて朗らかで感じの良い中年マダムであるというセルフイメージをうまく持てたのか、散歩中に出会う人たちといつもよりうまくいい感じに会話できた気がする。

これは良い。便利だ。多くの中高年マダムがベリーショートにする理由がわかってしまう。割と美容院に行くたびに髪型を変えるタイプなんだけど、これはついにエンドゲームかもしれない。ついに約束の髪型に辿り着いてしまった。もうこれからは髪型あまり変えないかもしれない。この日を恐れてわしはなかなかベリーショートに踏み切れなかったのかもしれない。

髪型だけでなく、髪色も今回良い感じにしてもらって気に入ってる。

去年の後半に急にブリーチしたくなる中年の病気にかかってブリーチしたのだけど、それからずっとハイトーンの髪の自分にしっくりこないまま数ヶ月過ごしていた。しかもアッシュ系の色を入れてしまって、これが大変自分の肌色と似合わなくて、自分が窓などに映った姿を見るとギャル男（古？）みたいに見えてしまう。ハイトーンはだめだ。わしにはやはり向いてない。黒髪にしたい。

その旨を美容師さんに伝えたら、落ちないように強い黒で染めてもいいけど脱色した毛が残っていればまた毛先を染めたりして遊べるし勿体無いからということで、一旦色落ちしやすいカラー剤で黒っぽい赤に染めてくれた。一見遠目で見ると黒髪だけど、光を透かすとビビッドな赤紫の髪が見えて楽しい。

感じの良いマダムのように見せ、感じの良いマダムのように振る舞えば、それはおそらく感じの良いマダムなわけなので、おもちの散歩中に話しかけられても物怖じせずにこやかにお話できる、自分がそんな感じのマダムだと思い込んでしばらく生きるようにしてみるか。