週末に、福島のいわきのお友達のお家に、泊まりがけで遊びに行かせていただいた。
その友達は、ネットで10年以上前に知り合ったいぬ友達で、いぬを3匹飼っていたのだが、そのうち2匹がここ4ヶ月で立て続けに旅立ってしまったのだ。
しかも結構急な最期となってしまい、こんな悲しいことない。こんな時に押しかけてお世話になるのもどうなのかなと思ったが、何か少し気分転換にもなればいいなとかも思い、会いたかったのでおもちを連れておじゃましたのであった。
ご夫婦で、とてもあたたかく歓迎してくれて、とても気遣いいただいて、嬉しかった。
いわきの素敵なドッグカフェにも連れてってもらった。来てたお客さんもみなフレンドリーでいぬたちも可愛く、人間用のお食事もとても美味しくて幸せ空間だった。いわきの人はみなフレンドリーらしくて、友達は割と人見知りするタイプなのでしばしば腰が引けるらしい。
友達のお家は、新築2年のとてもきれいな戸建てだった。とても間取りが今風で素敵だったので、注文住宅なのかと思ったら、建て売りの物件を買って、リノベで壁を数箇所ぶち抜いて、上手く部屋同士を回遊できて、使いやすい生活導線になるような構造に作りかえたそうで、面白いなあと思った。
友達の家には、随所にご夫婦2人が心地よく暮らせるような工夫があった。ちょっとした小物収納などもとてもうまく考えられてて、感動してしまう。
そしてさらに素晴らしいのは、家にサウナがあるのだ。友達は割とガチのサウナ好きらしくて、サウナ情報投稿サイトにレビュー書いたりもしてるらしい。すごい、わしはあれ、読んだことしかない。2人でサウナのショールームに行って選んだとのこと。
これが、入らせていただいたら、お世辞でなく過去最高サウナだった。まず狭さがちょうど良い。2人で入れないこともないが1人がちょうどいい大きさで、狭いけど狭すぎない空間に1人こもって静かに内省にふけることができる。温度も高すぎずちょうどいいし、湿度もセルフロウリュで気持ちよい具合に調節できる。わしが求めていた、ずっと欲しかったサウナがここにあったと思った。
サウナは洗濯物を干す系の小部屋に鎮座しており、そこから浴室と庭が隣接している。浴室に水風呂を張っておいて、サウナから出たらすぐ水風呂、そしてサウナの部屋に置いてある寝椅子でととのう。庭は結構外から見えるらしくて、窓を開けたり扇風機で風は確保するとのこと。これが家にあるのは最高だ。欲しい、欲しいぞ……。
お庭はドッグランになっており、人工芝が張られていた。おもちを庭で遊ばせてもらった際、オシッコしてしまったのだが、それを流す時に、芝の上にあったホースを持ち上げたら、ホースの形にクッキリと芝に日焼けがついていた。きっと2ワンが亡くなってから、悲しくてずっとこの庭を封印していたのではないかなと思った。その封印を解いてしまった申し訳なさと、それでも受け入れてくれた優しさに感謝だった。庭にはよく2ワンがオシッコしていた定位置があり、たくさんの思い出が詰まってるんだろうなと思った。
サウナも久しぶりと言ってたから、きっと色々あってから封印していたのかもしれない。そもそも元気がなかっただろうし、色々封印する気持ち、よくわかる。いぬが生きていたあの頃からできるだけ動かしたくないし触れないでおいておきたい気持ちがあった。お客が来るたびに、その封印を解いてワンたちが生きていた証を少しずつ消さないといけない。来てよかったんだろうか。でも、まあ、来ちゃったしな。すまん。。
1匹が2ヶ月前、1匹が4ヶ月前に旅立ち、まだまだつらい時期だと思う。似た犬をつい検索したら、それが広告にたくさん出てきて泣いてしまったり、お掃除してても、行ってしまった子たちの色の毛はもう落ちてなかったり、生活の至る所に居なくなってしまったことを実感してしまう。急に悲しくなってさびしくなって、涙が止まらないことがまだたびたびあるはず。でも、この居心地の良い家で、少しずつ癒されていってくれるといいなと思う。2ワンもこんな暖かいご夫婦と快適な家に守られて、とても幸せな犬生だったと思う。せめてもうちょっと旅立つ時期を離してくれればなあ……でも虹の橋の下で2匹仲良く待ってるのかなあ。かわいいね。
とにかく、繰り返しちゃうけど、とてもよい家だったのだ。お二人の優しくて細やかな人柄が詰まってた。2人で協力しあって、お互い言いたい事を言って、お互いやりたい事をやって、時には妥協したり譲ったりもして、得意なことは得意な方に任せて、日々工夫と改善を重ねている家なんだろうなというのが、随所に見て取れて、感動してしまった。どちらかが一方的にがんばったのではなく、ちゃんと2人で作って2人が楽しくて居心地良くなるように日々良くしている感じがしたのだ。きっと家作りだけでなく、普段の暮らし方もそうなのだろうと思う。
どうやって家を作ってるのかと友達に聞いたら、改装工事などの大きなアイデアや計画は主に旦那さんが立てて相談してくれるらしい。旦那さんは何を見ても、ここは自分だったらこうするとか、こう改善するとか、何か改良ポイントを見つけたり、知恵を絞るのが好きで、彼女もそんなところをとても尊敬しているようだった。
細かい雑貨系は、おそらく彼女の方が選んでいるのだと思う。おしゃれで聡明な彼女らしく、雑貨の色合いなども厳選してトーンを揃え、使いやすくなるような工夫が随所に凝らしてある。彼女が自分の物だけまずは便利雑貨を使い始めると、夫がそれいいね、自分もやるって真似たりするらしい。お互いにリスペクトがあって、大事にしているんだなと思った。
相手に対してどうかなって思うことや、嫌なこともあるけど、基本的にはとてもお世話になっているし、尊敬している方が大きいからと言っていたのが印象的だった。
友達の家に残された1ワンのゆのさんと、うちのおもちも、最初は一触即発ムードだったが、次第に少し打ち解けて一緒に遊びはじめて嬉しかった。次に会うときはきっともっと仲良くなれるであろう🐶🐶