車の運転が下手なくせに、最近実は深刻なMT車欲しい病に罹患しており悩んでいる。
ご時世的にも自分の年齢的にも、今がMTのガソリン車にチャレンジできる最後のチャンスな気がするし、高いお金出して買うなら今まで人生でやり残したことをやっておきたい気がするのだ。やり残した青春を人生後半で回収していきたい衝動、これもミッドライフ・クライシスの亜種ですかね。
10代の免許取り立ての頃に、家の軽トラを足に使ってたのだけど、あれが今まで乗った中で一番楽しい四輪車だったかもしれない。
パワステ無し、エアコン無し、5速MTのスズキ キャリイ。車幅が狭くてボンネットもないし、1速がトルクフルだしで、バイクみたいな感覚で乗れる。わしが四輪MT車に求める感じはあれ。飛ばさないでのんびり安全に走りたいので速くなくていい。小さい車で、ギアをガチャガチャやってクラッチ繋ぎたいだけなのだ。
（アレちょっと待って、今読み直してて気づいたけどバイク買えばいいのでは？）
ただ、日常使いに軽トラは厳しい。夫も犬も乗せるし、たまには遠出をすることもあるかもしれない。犬がいるので屋根なしは怖いし、ヘボくても後部座席は欲しい。いざとなったら、荷物もある程度積めたい。乗り心地も良い方がいいし、できれば現代の安全技術もフル装備してて欲しい。何しろ運転に自信がない。
そして、そんなわしにピッタリっぽい車がある。前にもちょっと書いたけど、ホンダのN-ONE RSが欲しい。
N-ONE、なんといっても見た目が好きである。あの直線と台形と丸だけでできたハッチバック、シティやトゥデイみたいな80年代後半のホンダの血を引きつつ、そこにN360のクラシカルな顔が、かわいいけど媚びてない絶妙なバランスで融合している。ホンダの良さを体現したタイムレスな素晴らしいデザインだと思う。そんな、オカンも乗れるラブリーな見た目の軽自動車に6速MTのRSモデルがあるというところが良い。
なお、N-ONE RSにはCVTモデルもあって、こっちもこっちで魅力的である。RS用にセッティングされたCVTで、勝手に運転が上手くなってしまうような頭のいいCVTらしい。
また、MT以外のモデルのクルーズコントロールには渋滞追尾機能がついてるのも魅力的だ。動画で見たけどほぼ自動運転みたいに見えた。未来だ。
MTにも一応ACCがついてて高速道路とかでは使えるのだが（それもすごい）、停止発進のようにクラッチやギアチェンジを伴う操作を自動化するのは無理みたいだ（そりゃそう）。
そんなわけで、CVTモデルを選ぶ可能性も十分にある。単純にどっちが便利で安全かで比較すると、圧倒的にCVTに軍配が上がると思う。ターボ車にはパドルシフトもついてる。
いずれにせよ、今の自分がMT車乗れるのかどうか、実際乗って楽しいと思えるのかどうかさえもよくわからない状態で選ぶこともできないし、とりあえず年明けに試乗を申し込んでみた。ディーラーの周りの道をクルッと一周するくらいならできるであろう。
あと、MT車ペーパードライバー教習にも申し込んでみた。1日かけて、非公認の教習所でMT車技術を伝受してもらえるのだ。
申し込む際に、先生とメールでやり取りしたがとても親切な方で、近所の気になっている駐車場が停めやすいかどうかなどもさっそく相談に乗ってくれてありがたい。教習車はレンタカーのGR86、楽しみだ。
あと、N-ONE RS のMTモデルはレンタカーもできるらしいので、それも申し込んでみた。
この辺のことを一通りやってみて、MT欲しいってまだ思えるんだったら買えばいいと思うし、やっぱりMTしんどいのではということに気づいたり、楽しいけどマイカーにするほどじゃないでしょ、レンタカーでたまに乗るくらいでよくないかって気づいて病が治る可能性も十分あるので、それならそれでいいと思うんだよな。