煩悩まみれのインコたち -108の小鳥建築写真展-

上村朔之助
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ごあいさつ

皆様の日常に一筋の光となるような、心温まる写真展をご用意いたしました。ぴよぴよアートギャラリーにご足労いただき、誠にありがとうございます。ここに展示されている一枚一枚の写真が、皆様にとって新たな発見と喜びの源となりますよう願っております。

「煩悩まみれのインコたち -108の小鳥建築写真展-」を開催するにあたり、その経緯を紹介します。

Xに投稿した一枚の写真が、予想外の反響を呼びました。

興を高め、インコをモチーフにした建築を生成すると、魅力的な写真が次々と現れました。日々カメラロールにたまっていく様々なタイプの建築写真を見て、これをどう使ったらいいのか、思案に暮れました。

そこで思いついたのが、ZOZOの元社長をオマージュした『総額100億円!? 100物件を100人にプレゼント』という企画です。物件を無料でお譲りするので、引越しなり別荘にするなりご自由にお使いください、という趣旨です。

すると、熱心なインコラバーズから次々と応募があり、たいへん盛り上がりました。ですのでこれは、わたし、上村朔之助と煩悩まみれの108人のフォロワーとの共同企画による写真展です。

Xのタイムラインで心がざわつくとき、一息つける場所になればと願っています。

最後に、この企画を生み出すきっかけをくれた架空昭和史作家の西川真周さんに心から感謝します。

2024年6月12日 上村朔之助


001 巨匠ラヴァ・ホワゲノフの晩年のテーマであった「オカメインコ、下から見るか?横から見るか?」が見事に建築に反映された物件です。インコモダン建築のクラシックとされ「ホワゲノフ以前/以降」とい概念を生み出した歴史的な作品です。価格は240億円。


002 昭和初期の版画家、丘芽衣子が小鳥をモチーフにした作品群に続き、建築に挑戦した物件です。彫刻刀を武器に鬼気迫る姿で巨木に生命を吹き込み、小鳥を創り出す様子を追ったドキュメンタリー映画「女囚インコ 鳥かご恨み節」がまもなく公開。価格は64億円。


003 「ワインを飲む楽しみの半分は、インコについて語ることにある」「私は二つの時にしかワインを飲まない。オカメインコを飼っている時と飼っていない時」などの名言で知られるパリの服飾デザイナーJ-LUEが監修した物件です。価格はぶどう畑付きで650億円。


004 11世紀、アルプスの峻険な断崖に王朝を築いたパヴァパ家の遺跡が発見され、高山市在住のイタリア人建築家ビアンカ・マーニが、これらをもとに飛騨山脈の一角に精巧な建物を再現しました。室内は迷路のように複雑で、子供たちに好評です。価格は385億円。


005 DIY(Do Inko Yourself)の伝説的人物でサンフランシスコ出身、屋久島在住のノエル・サバティーニが、独学で建築を勉強し、一人で13年かけて建てた物件です。映画「Timber to Tweet(邦題:巨木を小鳥にする男)」のモデルにもなりました。価格は18億円。


006 タンザニアのラ・マポが設計を手がけたこの戸建ては、外観は彼女の故郷に古来から伝わる「マヤラサ建築」そのもの。しかし、内部は現代の素材と技術を取り入れ、天井の高い吹き抜けが湿気を防ぎ、人と小鳥に心地よい空間を提供します。価格は48億9千万円。


007 NYのCinnamon TIMES紙が選ぶ「世界で最も美しいフィンチ建築100」に選出された日本で唯一の物件です。設計者の蛇羽文吉は、江戸時代中期の竹籠の曲線美を再発見し、梁や柱に取り入れました。「世界のJava」の代表作として知られています。価格は519億円。


008 スイスの児童文学作家ベラ・ローデのベストセラー「Cook Tail(包丁人オッポちゃん)」の世界観を孫のアンが設計した物件です。おとぎ話のような外観ですが、トイレにはウォシュレットが完備されるなど、最先端の室内設備が整っています。価格は360億円。


009 香港の梁曉彤が、唐の詩人・哥仙の「觀木不見鳥 望鳥忘其林 尋林而失木(木を見て鳥を見ず、鳥を望んで森を忘れ、森を尋ねて木を失う)」という詩を建築的に捉え設計しました。流木のみを用い、資材集めに25年の歳月を要した悠長な物件です。価格は27億円。


010 キルギスの伝統工法「アチュレ・タイル」で建てられた物件です。母国から招聘された熟練の職人たちが小松菜や豆苗、水菜などを使って、手練の技術でタイルに塗り込んで組み上げました。淡いグラデーションが周囲の環境に調和する戸建てです。価格は42億円。


011 フィジーのロシニ・マラサラが設計したこの物件は、当初は地域住民から景観にそぐわないと苦情を受けましたが、次第にそのコケティッシュな外観が受け入れられ、現在では「飼い鳥世帯率」が世界一高い町としてキネスに登録されています。価格は32億円。


012 「子供の羽ばたきは自由であるべきだ。その羽を切り落とす権利は誰にも与えられていない」という言葉で知られるインドの建築家で慈善家のモロー・カパが私財を投じて建てました。大人になって忘れがちな夢を蘇らせてくれそうな戸建てです。価格は279億円。


013 現代建築ユニット「小鳥遊パラキート」が手がけた物件です。ドーム部分には「CockaTile」という特殊な素材が使われており、太陽の向きによってグレー、ルチノー、パール、パイド、シナモン、ホワイトなどさまざまな表情を見せてくれます。価格は329億円。


014 シドニーの建築家、ジェマ・モントリーが世界的な評価を確立した「SUBAKO」シリーズのきっかけとなった物件です。ジェマは、巣箱こそが住まいの理想の形態だと考え、18年の構想期間を経て、このコンセプトを日本の建築に取り入れました。価格は18億円。


015 「遭難死をなくしたい」という滑落市土木課の切実な願いから、登山者の目印となる公営団地が建設されました。巨額の税金を注ぎ込み、金箔を隅々まで施した贅沢な造りとなっていますが、市民からの「箱物行政」との批判はありませんでした。価格は540億円。


016 ブラジルのロナ・サルダが設計。アマゾン川支流の彼女の故郷に伝わる工法を活用しながら、日本の風景に調和するように工夫されています。天井は麻を、室内は竹を使用し、持続可能な建築として世界中から建築関係者が訪れる注目の住宅です。価格は21億円。


017 革新的な双眼鏡「iNcoEye」で成功を収めたマリの起業家、リンダ・ボタが監修した物件です。飼鳥だけでなく野鳥愛好家の理想を叶えた物件です。重機を使わずに建設することの困難を乗り越え、野鳥を愛でるのに夢のような建物が実現しました。価格は57億円。


018 珍しい物件のご案内です。皆様も記憶に新しい1975年の「沖縄インコ万博」のメインパビリオンを住宅向けにリノベーションしました。前衛芸術家・小鳥遊豆苗が制作して話題になった万博のシンボル「悟りインコ」も丁寧に修繕されています。価格は320億円。


019 昭和初期の落語家で、「芸のためならインコも鳴かす」と豪語し、その独特の芸風で大衆を魅了した三代目小鳥亭阿亀が、弟子たちのために建てた物件です。三代目阿亀が得意とした演目「鸚哥こわい」を生み出した邸宅としても有名です。価格は19億8千万円。


020 メルボルン在住のゼニア・レイトンが設計し、リゾート建築界に新風を巻き起こした物件です。張り出しと丘陵の曲線が見事にシンクロし、風景に溶け込むデザインは、リゾートの概念を一新しました。第83回リゾート小鳥建築批評家賞受賞作品。価格は296億円。


021 「建築は絵画にサービスし、絵画は建築にアフォードする」というテーマのもと、田園建築の巨匠、オランダのルカ・ミーレが日本で初めて手がけた物件です。春には校外写生で訪れる小学生で賑わい、アートと自然が調和した風景を提供します。価格は26億円。


022 「In Da Budgie House」で世界的なヒットを飛ばしたMC LovBirdが、引退後に自らデザインした物件です。小鳥遊羽弁が提唱した「放鳥道」に心酔したLovBirdは、ここで独居し、生涯を通じて飼い鳥や野鳥とラップバトルに興じていたそうです。価格は66億円。


023 「家に帰れば、セキセイインコ。」のコピーで知られる背黄青ハウスが1965年に創業し、初めて設計・施工した由緒ある物件です。白いタイルと天然木を使ったモダンな外観と大きな庭は、高度成長期のサラリーマンにとって憧れの象徴でした。価格は24億円。


024 ペルーの建築家ヤナ・ワリが、東京の下町の魅力に惹かれて設計した戸建てです。ヤナのルーツである古代ルチノー文明の文様をモチーフにしたタイルが特徴で、粟玉や塩土、カトルボーン、ボレー粉、吐き戻し、発情などを象徴しています。価格は42億8千万円。


025 セネガルのサリ・ベヘンが設計。サリの洗練された西アフリカの色彩センスが、南国の景観を美しく際立たせる戸建てです。屋上は小鳥や花々が日光浴を楽しむのにぴったりの空間となっており、自然との一体感を満喫できます。


026 ボリビアのレナ・ピニェロ設計によるこの物件は、彼女の故郷である山岳地帯のラパ族が受け継ぐ、岩壁を緻密に彫り色鮮やかに塗装する「プヴァーロ」という伝統工法で造られました。この希少な技術を持つ職人を母国から招き完成させました。価格は195億円。


027 サモアのセラ・トゥイの設計によるポリネシア風情あふれる物件。日照問題により設計変更を余儀なくされましたが、御居処マニアからの注目を集め、あっという間に満室となり、Yahooニュースで話題に。御居処からは壮大な景色が広がります。価格は290億円。


028 ジャマイカ出身、日本で建築を学んだハナ・レイが、ボブ・マーリーの名曲「Three little birds」をモチーフに設計。仏像の静寂を映した半眼の小鳥たちが「Every little thing’s gonna be alright」という励ましの歌声を届けてくれそうです。価格は16億円。


029 失踪したい時にぴったりの物件です。伝統的な版築の土壁技術を駆使し、型枠不要でアーチやヴォールトを築く古代インドのラヴゥバド工法に着想を得て造られた、環境に優しい戸建てです。その時が来ても、建物と一緒に穏やかに土へと還れます。価格は1億円。


030 京都御所と二条城の中心に位置する「小鳥の寝床」と呼ばれる歴史ある戸建てです。建物は何世紀にもわたり改築されていますが、正面玄関の石像は平安時代からのもので、石仏師・藤原鸚道の手による作品とされ、国宝にも指定されています。価格は480億円。


031 ノルウェーのイヴァ・ルディが設計。ゲルマンの森林崇拝と魔女の伝説をテーマに掲げるイヴァは、アニミズムを含む日本の自然観に感銘を受け、ここにインスピレーションの源を見出しました。黄色い小鳥は生命の讃歌として表現されています。価格は20億円。


032 1953年に全米で大ヒットした「Peach Dreams in Birdsong(鳥の歌は桃の色)」を歌ったリー・ガラが日本の風景に魅了されて建てた物件です。「Birdsong, music, fine wine—life’s complete」、彼女の辞世の句が建物の一角に刻まれています。価格は39億円。


033 日系アメリカ人のメリッサ・ヤエ・ヤトミが愛知の大学に留学中から温めていた「白」のモチーフを、45年の時を経て実現させた建築です。毎年4月にはテニス5大大会の一つ「Java Open」が開催され、世界中から多くのテニスファンが訪れます。価格は349億円。


034 ベトナムの建築家、リン・チュ・アンの「Vách đá trên chim yêu(崖の上のコザ)」シリーズのひとつです。張り出しに栩葺を採用し、出雲の職人たちが8年の歳月をかけて丹精込めて完成させました。アジア小鳥建築アワード鳳凰賞受賞作。価格は37億8千万円。


035 ネパールの僧侶であり建築家、ラマ・サンギェ・タシが経典「不賢鸚哥行願力鸚鵡経」の「綠葉蔭下懸掛之輪 如囀鳥之永恆旋律示(緑の葉陰に掛かる輪は、囀る鳥の永遠の旋律を示すかの如し)」という節に感化されて設計した物件です。価格は19億円。


036 中央アジア北部のタシュテ盆地にかつて存在したホホオカッメン族の伝統的な文様を取り入れた戸建てです。文様には「夜更けのインコのさえずりに耳を傾ければ、孤独も愛の一部と知る」という意味が込められています。薪ストーブ完備。価格は26億円8千万円。


037 パラグアイの異端の建築家、ファビア・アギレが自ら建てたこの家は、端材を巧みに利用し、創作のインスピレーションを掻き立てる室内空間になっています。彼女の願いは、アトリエとして活用し、素敵な作品を生み出してほしいということです。価格は6億円。


038 18世紀に現在のジョージア・シュハリ山脈で繁栄を極めたインコスタン王国の宮殿を、発見された図面にもとづいて忠実に再現した物件です。絢爛豪華な寝室や調度品に至るまで細部にこだわり抜きました。まるで王様のような気分を味わえます。価格は340億円。


039 山裾に静かに佇む一軒家です。プロバンスの伝統と革新を兼ね備えた建築家、オデット・モレロが設計しました。ファサードはバロックとロココの時代を彷彿とさせるデザインで、部屋の隅々まで、建物以上の物語が織り込まれています。価格は58億円。


040 「Spěte jako by vás zahřívalo sezení na vejcích, to je domov.(親鳥に抱卵されるが如く眠れる座標、それが家である)」18世紀チェコの哲学者ヨセフ・クラトキの箴言をダナ・ビトヴァが具現化しました。静謐なひとときを約束する物件です。


041 「農と生活」をテーマに野心的な建築を展開する在日オランダ人、サスキア・ドゥ・ヨングが設計した戸建てです。赤レンガなどオランダの伝統的な技術を取り入れつつ、花鳥風月を感じさせる外観の大浴場とサウナを備えています。価格は農地を含めて340億円。


042 こちらは戦後インコ建築の金字塔です。「間」「目」「流」「理」「羽」というインコ建築に必要とされる5つの要素を、絶妙なバランスで意匠を凝らしています。大衆の理解を得られず辛酸を嘗め続けた建築家、小豆田蒼の名を歴史に刻んだ作品です。価格は25億円。


043 1980年築の当物件は、フランスの服飾デザインを建築に融合させた実験的な物件です。「コンゴウインコをまとった悪魔」という異名を持つ、世界で最も影響力のある服飾デザイナー、ジュリエット・ボワゼリエがデザインを手がけました。価格は66億円。


044 イタリアの現代建築を牽引してきたジュリア・ロッセリーニが最後に手がけた作品です。彼女の自伝からの一節をご紹介します。「鳥籠はインコに相応しい小さな自由を与えるもの。同様に、あなたにも相応しい家と自由があるはずです。」価格は12億5千万円。


045 霞絵焼の陶板をふんだんに使った戸建ての案内です。霞絵焼は鎌倉時代の陶工、相模春水が春の訪れとともに現れる霞の風景に魅了されて生み出したもので、建築に使われることはほとんどありません。春の訪れが待ち遠しくなる物件です。価格は149億円。


046 ミニマリズム建築にポストモダンな意匠を組み合わせて、「Defamiliarization(異化)」を表現し続けるイギリスの建築家、フィオナ・マクガヴァンによる設計です。機能を最小限に絞った建築で、どう暮らすかは住む人次第。狭山湖まで徒歩10分。価格は9億円。


047 珍しい物件のご案内です。トリニダード・トバゴが生んだ点描画の巨匠、ペイトン・エスピノサにデザインを発注した戸建てです。ペイトンが育った集落ではニワトリは愛と情熱の象徴として崇められており、その思いが建築に込められています。価格は48億円。


048 ミャンマーの湖の水上生活の豊かさを日本にも広めたいという願いで、ヤンゴンの若手建築家、ラ・モー・ウィンが設計しました。ニゴロブナやイサザの漁場になっており、新鮮な魚を存分に楽しめます。価格は25億6千万円。


049 地域の素材、粘土や石、竹などを活用したバナキュラー建築です。地元の人々の協力により設計・建築されました。滝の音と小鳥のさえずりは、究極のアンビエント音楽として知られ、世界の音楽家にインスピレーションを与える隠れスポットになっています。価格は1億円。


050 トルコの詩人ベリ・サヒンが詠んだ「Bir muhabbet kuşunun cıvıltısında, bir orkestranın tümü saklıdır.(インコのさえずりはオーケストラ)」をテーマにした物件。TVやWi-Fiは繋がりません。ただインコの声に耳を傾ける贅沢な空間です。価格は17億円。


051 メキシコの建築家、タリナ・ナバレッテが手がけたこの戸建ては、アステカ文様をモチーフに大きく羽根を広げた雄大で幻想的なデザインが目を引きます。展望台からは、チョウゲンボウをはじめとする野鳥の自由な飛翔を眺めることができます。価格は21億円。


052 戦前に建てられた物件です。大空襲で辺りは焼け野原になりましたが、この建物は奇跡的に戦火を免れました。三叉路を見守るよう座る像は「おいんこさん」と親しまれ、この路地を通る住民は「ぴよぴよ」とつぶやきなら二礼二拍手一礼をします。価格は3億3千万円。


053 オーストラリアの建築家、メリッサ・ガラーが設計した「Birds in pink light, messengers of love.(ピンクの光に包まれた鳥たちは、愛の伝道師)」をテーマにした「ガラー3部作」の一つで、とても希少な物件です。価格は76億円。


054 バルセロナの大学でモザラベ様式に魅了され、それを独自の視点で再解釈したダゲスタンの新進気鋭の建築家、ソフィア・アブドゥラエヴァが設計を手がけました。季節により建物の表情が変わるソフィアのスタイルが活かされた物件です。


055 インドの建築家、アヴァンティカ・ナイールが設計。南インドの伝統的な建築理論、ルターストゥ・シャーディを日本の建築に取り入れたハイブリッド物件です。ブランド品種「オカメチーク」が栽培されており、甘いリンゴが食べ放題となっています。価格はリンゴ農園付きで465億円。


056 リアス式海岸と眼下の街並みが一望できる高台に位置する好立地な戸建です。築年数は古いですが、海風にさらされ風合いが増しています。頭部の穴にツバメが巣作りをし、飼い鳥はもちろん野鳥にも優しい物件です。価格は2億4千万円。


057 当社では珍しいWF (White Face)建築のご案内です。おばあちゃんの家のような、どこか懐かしい昔ながらの日本家屋の工法で建てられました。出張りが主張しすぎず、周りの風景と溶け合うよう外観で、いつまでも飽きがこないと評判です。価格は3億8千万円。


058 地元沖縄の建築家、瑞樹まゆみが設計したこの離島の戸建ては、湿度対策の高床式構造など南国特有の建築技術で造られています。家内安全と魔除けの守り神として、仲睦まじく寄り添うつがいの像が、訪れる人々の心に温かい印象を残します。価格は24億円。


059 80年代、3大航空会社の一つとして栄えていた小鳥遊エアライン。倒産後も、その根強い人気を背景に鳥専門のペットホテル事業は営業を維持。インコやフィンチ、猛禽類など全鳥類が放鳥できるようリフォームされたこの空間はまるで楽園です。価格は320億円。


060 カラコルム山脈を望むインド北部のチゾヴァ村に伝わる伝統的な文様を採用した、歴史の息吹を感じるアジアンテイストあふれる物件です。陸路でのアクセスはやや不便ですが、「ヘリワーク」完備で、交通渋滞の心配は不要です。価格はヘリコプター付きで760億円。


061 18世紀のフランスのパンプドーレ侯爵夫人がパリ郊外で開発した磁器の技術を忠実に再現したこの物件は、磁器建築の達人、アンヌ・ブリゼによって設計されました。日本にいるとは思えないロココ様式の洗練された生活をお楽しみいただけます。価格は11億円。


062 町の体育館を住宅用ににリノベーションした物件です。高窓と吹き抜けが心地よい平屋で、バスケットボールや卓球、武道場などを完備。インコ部分にはボルダリングを新設しました。価格は20億5千万円。


063 小鳥団地界の最高権威、「Brussels International Little Bird Estate Architecture Festival(ブリュッセル国際小鳥団地建築祭)」で、1976年に建築家羽根木粟次が日本人として初めて金賞を獲得した歴史に名を刻む物件です。価格は38億円。


064 ドイツ映画の金字塔「Matrosenuniform, Maschinengewehr und ein Wellensittich(邦題:セーラー服と機関銃とセキセイインコ)」の監督レオ・ヴォルフが撮影のために建てた物件です。価格はタンポポ畑80ha(東京ドーム17個分)を含めて45億円。


065 禅に傾倒したチリ出身のミニマムテクノの代表的なアーティスト、サンティアゴ・ヴォイスが建てた無駄を極限まで省いた物件です。円形の張り出しは小鳥の声に耳を澄ませるための空間で、都会の喧騒を忘れさせます。価格は6億円。


066 二世帯住宅をご用意しました。その一つは、インコのための吹き抜けの間取りとなっており、花鳥園の専門家の監修のもと、止り木やエサ場、遊具などを設置。開放的に遊べる空間となっています。価格は13億9千万円。


067 1980年に古座蔵之進が設計した、日本のポストモダン建築に革命をもたらした物件です。当時は批判もありましたが、現在では世界的に高く評価され、「世界のKOZA」の代表作として知られています。価格は9億5千万円。


068 カナダの建築家、ソランジュ・ソヴェが日本の自然に魅了され設計した物件です。B&B&B&B(Bed & Breakfast & BBQ & Bird)として、アウトドア好きの愛鳥家、そして愛猫家にも人気のスポットです。価格は57億6千万円。


069 高度成長期にランドマークとして築かれたこの建物は、やがて「阿亀観音」という愛称で親しまれるようになり、縁結びの観音様として全国の愛鳥家が参拝に来ることで知られています。音楽スタジオ完備。価格は36億3千万円。


070 神聖ローマ帝国の建築法を換骨奪胎して現代に蘇らせたイタリアの建築家、ルチア・ガッリによる設計です。ナポリから良質な土250トンを輸送し、本国から熟練の職人を招きました。専属の職人が常駐し、ピザ窯で焼き上げる本格的なピザが楽しめます。価格は14億円。


071 メキシコのニット作家、ルナ・ティリの作品が映える物件です。部屋には「¡Amor tierno para los pajarillos!(小鳥たちに柔らかな愛を!)」とルナの言葉が書かれています。ギャラリーとしても活用でき、夢が広がります。価格は22億円。


072 プロサーファーと建築家を兼業するハワイ在住のマカナ・イオケパが設計した物件です。建物の中心に「Manu Mālama Kanaka(ハワイの言葉で“人々を守る鳥“)」を据え、鳥と海を愛する人たちを見守ります。価格は6億円。


073 タイル建築の名匠、オーストリアのフリードリヒ・ヒュンデルトヴァッサーの薫陶を受けた赤井櫻子が設計した物件です。パステルカラーのグラデーションが特徴で、伝統的な湿式工法で建てられています。価格は13億8千万円。


074 「平和の象徴」をテーマに大船渡在住の建築家、古沼兼治が設計した物件です。毎年行われるレース鳩の祭典「ハト-1 GP」の会場としても使用され、世界中の強豪が訪れることでも有名です。価格は45億7千万円。


075 アクリル画の巨匠、ギリシャのエレニ・パパギオルゴスが原画を描き、パートナーのカリオピ・マリノが設計しました。パパギオルゴスが描いた壁画が彼の遺作となり、文化的な価値も高い物件です。価格はヨット付きで120億円。


076 江戸中期の画家、朱雀若鶏が描いた「冠羽紅頬鶏伍十番図」をモチーフにした物件です。建築のみならず美術品としての価値も高く、世界中から画家や評論家が訪れることで有名です。価格は11億8千万円。


077 鳥アリズム建築の最高傑作と世界的に評価を受けている物件です。「Lovebird&Peace」をテーマに活動する建築家であり環境活動家でもあるコスタリカのローラ・サルサールが設計しました。マッサージルームを完備。価格は13億7千万円。


078 80年代前半に社会現象を巻き起こし、TVアニメや映画にもなった「ルンバとジルバ」のコラボマンションです。当時は至る所で見かけましたが、いま残っているのはこの1件のみ。価格は6億7千万円。


079 思わず目を見張る巨大な木像は、京都の宮大工、小鳥遊泰吉が木曽から運んだヒノキを一本造りで仕上げたもので、野鳥が憩いにやってきます。3階は花鳥園になっており、思い存分、放鳥ができる空間に。価格は14億9千万円。


080 昭和初期の建築家、岡目雀三郎がオーストラリア遊学から帰国した後に初めて設計した物件です。どこか懐かしさを感じる年代物の戸建てですが、手入れが行き届いており、ウォシュレットや風呂の追い焚き機能を完備しています。価格は3億5千万円。


081 スペイン出身の建築家、バレンティーナ・シラトリによる設計です。バルセロナのモデルニスモ建築の技法を取り入れながら、和の色彩を活かしています。オーク材を贅沢に使ったフラメンコ用のダンスフロアを完備。価格は13億円。


082 スイスのファンタジー作家、エリザベート・ヴァルトマンの世界的ベストセラー「ドラゴンの谷と蒼い羽根(原題: Das Tal der Drachen und die blauen Federn)」の世界観をもとに設計された物件です。価格は9億6千万円。


083 氷結した湖の上に建てられた戸建てです。一面に広がる絶景の氷湖を眺めながら、湖面を砕いた氷でジン・ロックを楽しむ、そんな贅沢がここにあります。価格は3億9千万円。


084 弊社ではほとんど取り扱っていないフィンチ物件をご用意しました。丸みを帯びた張り出しは寝室になっており、まるで雛鳥のような気持ちで安心して眠ることができます。価格は6億8千万円。


085 「Embrace the gentleness of a parakeet’s touch(インコのやさしさに包まれたなら)」というメッセージをセネガルの巨匠、アマドゥ・バ・ディアッタが設計し、見事に形にしました。価格は28億6千万円。


086 断崖に建てられ、都会の喧騒を一時忘れさせてくれる物件です。ミニマリズム小鳥建築の旗手、プエルトリコのラファエル・アントニオ・オルティスが設計を手がけた、息をのむような美しいフォルム。鳥頭からのバンジージャンプも楽しめます。価格は18億5千万円。


087 アルゼンチンの現代アートの大家、ルシアーノ・エチェベリが訪日時にこの地でインスピレーションを得て建築された貴重な物件です。壁にはルシアーノの直筆で「Ama como amas a un loro(インコを愛するように愛しなさい)」と刻まれています。価格は35億円。


088 “Flower&Lovebird”をテーマにウェールズの建築家、カトリン・ヒューズが設計。4階は放鳥に配慮して柱などの障害物がない開放的なスペースになっています。友人を呼んでのパーティーにぴったりの物件です。価格は7億5千万円。


089オーストリアの絵本作家ゲルトルート・バウムガルトナーが原案、建築家ヨハンナ・バウムガルトナーが設計。ゲルトルート曰く、つがいの二羽は倦怠期のカップルを表現しているそうです。価格は8億2千万円。


090 将来的に人間国宝と目される陶芸家の阿亀毛双が初めて建築を手がけた貴重な物件です。土選びから本焼きまで8年の歳月をかけました。茶室も備え、千利休の影響を感じさせます。価格は14億9千万円。


091 フィンランドの建築家、ヴィーロ・ヘイッキラが設計。意志の強いインコの目をデザインの中心に据え、豪雪にも耐えうるフィンランド産の素材を使用。北欧のテイストを保ちながら、日本の風景に溶け込む造りが特色です。価格は3億5千万円。


092 地域のランドマークとして堂々とそびえ立つ物件です。まるでおとぎ話から飛び出してきたようなデザインとフォルムが評判を呼び、小鳥を愛する人たちの観光名所となっています。価格は24億9千万円。


093 どのお部屋からも美しい景色が一望できる開放感あふれる間取りです。ガーデニングにもぴったりな、広々としたお庭が自慢。どの角度からも、幸福の青い鳥の愛らしい姿が目に映ります。価格は4億6千万円。


094 歌川広重にインスパイアされたインドネシアの建築家、ラディアン・アディプトラが設計しました。クチバシから吊るされたハンモックが極上の眠りを誘います。文鳥ライクな暮らしが楽しめます。価格は3億2千万円。


095 設計はネパールの若手建築家、アイシュワリヤ・ラジャラクシャによるもので、山腹から下界を見下ろす姿が神々しい物件です。登山の休憩所として建てられましたが、Wi-Fiも完備してあり、テレワークなどにも利用できます。価格は3億6千万円。


096 1970年代に撮影されたこの写真の建物は、現在だれも住んでいません。取り壊しの話が何度も出ましたが、建物は今も残っています。シェアハウスやアトリエ、隠れ家、潜伏先、阿片窟など、使い方は無限大。価格は400万円。


097 築古ですが、都心の一等地の下町風情が色濃く残る好立地な物件です。夏の「鸚哥祭り」では、この家に祀られた「小桜鸚哥之大御神」が町を練り歩きます。町内は鳥飼いの方々で溢れ、訪れる人々に愛されるスポットとなってます。価格は13億8千万円。


98 オーストラリアの建築家、ジェニファー・アルキンストンによる設計。彼女の特徴である流麗な曲線が際立つ建物です。一階は喫茶店の居抜き物件。業務用キッチン一式が使用できます。価格は4億9千万円。


99 大型インコのための広々としたフライトゾーンが特徴の物件です。中心部はインコ専用で、自由に放鳥がお楽しみいただけます。お好きなようにリノベーションをしてお使いください。価格は7億3千万円。


100 イスタンブールの名工、カディル・チニ氏が手がけたタイルで飾られたこの物件は、美しいオブジェが際立ちます。内装のディテールには、トルコの伝統と現代の洗練が融合しており、創造的なライフスタイルに彩りを与えます。価格は2億5千万円。


101 狭隘な山間の土地を活用したデザイナーズ・インコマンション。高速道路を走る車からの地熱を利用して電気を自給自足しており、地球に優しい設計です。スキー場が隣接しており、セカンドハウスとしてもぴったりです。価格は9億4千万円。


102 大正時代に建立された、歴史を感じさせる物件です。屋上には、江戸時代の著名な仏師、鸚慶によって作られた瑠璃金剛鸚哥像があり、国の重要文化財として指定されています。この像は、地域の守護鳥として尊ばれ、多くの人々によって敬愛されています。価格は189億円。


103 前オーナーにより花鳥園が営まれていた居抜き物件です。広々とした空間は、鳥たちを放つにはこれ以上ない場所です。室内は温室になっており、多種多様な種類の花を植えることができます。暮らし方は住む人の想像力に委ねられており、夢を膨らませることができる建物です。価格は45億2千万円。


104 スペインの名匠、ペドリコ・トルティージャが手がけた、日本でも数少ない貴重な物件です。バレアレス海を思わせるデザインが、この物件の魅力を一層引き立てています。愛鳥家にとって理想的な環境が整っており、鳥たちと共に豊かな時間を過ごすことができます。価格は8億5千万円。


105 東北に位置するデザイナーズ・インコマンションです。ドーム部分には、一年中楽しめる温水プールと温泉が完備されており、シェアハウスとしてもぴったりです。目を引く黄色い外観は、大雪の日でも迷子になることなく、安心して帰宅できる目印となります。価格は18億9千万円。


106 1965年、作家のトゥイーティー・ラ・バードロックが、小鳥のさえずりのような創造性を求めて建てた物件です。「The Quiet, the Cockatiels, and the Fervor(邦題:冷静とオカメインコと情熱のあいだ)」の著者として知られるバードロックの、時代を超越したモダンなセンスが反映されています。


107 大正末期の前衛歌人、坪巣桜子の代表短歌[文鳥の白しろシロよ!煤けてる私のこころ拭き去って、シロ]発表100周年を記念して、彼女の故郷に建てられたこちらの物件は、雪が溶けると桜文鳥の色彩が優しく現れる意匠を凝らしています。価格は165億円。


108鎌倉時代の伝統を受け継ぐ小鳥用の竹籠作りの技術を活用した物件です。優れた通気性で、人も鳥も快適に過ごせる居住空間を提供しています。漆や蘇芳染を用いた伝統的な塗装方法で、和の風合いを前面に打ち出した建物になっています。


この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。画像は生成AIによるものです。

@tai
1975年生。兵庫県芦屋市出身。10代を神奈川県葉山町で過ごす。県立横浜緑ヶ丘高校、日本大学藝術学部除籍。映像ディレクターを経て、現在は、成城の有閑マダムと茶飲み話をするだけの簡単なお仕事をしています。XにてAI生成画像を素材に「机上の紳士淑女録」を更新中。 @taikichiro