#003
X(旧Twitter)のプロフィール欄に何を書くか。フォローしている人を眺めてみると、自分の仕事内容や趣味、関心のある物事などを記している人が多い。中には「小説家」「人民」「磨崖仏好き。」とだけ書いている人もいる。「磨崖仏」、読み方が分からない。教養のなさがバレてしまう。
2010年ごろ、きれいな女性のアイコンの方からフォローされたので、プロフィールを見にいった。
なんでだろう土曜日とネコと稲盛和夫が好きです❤
13年後の今でも一語一句おぼえているほど、わたしにとっては深いインパクトを残したプロフィール文だ。このアカウントは毎日、空の写真だけをアップしていて、いつの間にか消えていた。土曜日という概念と、ネコという愛玩動物と同列にされるビジネス界の大御所、稲盛和夫。なんでだろう、という疑問形から始まる唐突さ。これらを分析することを野暮にしてしまうほど、完璧なプロフィール文だ。 Twitterを始めてもうすぐ17年になるが、これを超えるものにまだ出会ったことがない。
#004
「世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する歴史思考(深井龍之介、ダイヤモンド社)」を読んで、ゴータマ・シッダッタが悟りを開いたロジックと現代科学の親和性に興味をもち、今朝、デニーズで常連の坊さんに色々と話を聞いた。この坊さんは、先日、わたしには些細なことに思われることで、郵便局にどうクレームを入れたらいいのか、くどくどと相談してきたので、ずいぶん俗っぽいと感じていたのだが、意外にも見識が深くて、「薫習」という知らなかった概念を教えてくれたりして、たいへん勉強になった。今年のテーマのひとつに「仏教的思考の会得と実践」を加えた。