機嫌良く生きたい

taida
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朝起きるのが辛いねえなどと会話がはじまる季節だが、もう11月も終わりに近い。体感まだ9月末くらいなので、2023年あと半年続いてほしい。

※この記事を書いてる最中に一気に冬の寒さが到来するが、体感十月末たぶん。

40前後にメンタルの調子が悪くなる。

頻繁に落ち込む。健康診断には引っかからないので(中性脂肪とかコレステロールとかは怒られが発生していたが)、気圧とか元からの性格だということにしていたが、困ったなぁとは思っていた。食生活を見直そうと思い立ったきっかけは体重がこれ以上はやばいという数値を叩き出したことだった。最初は単純にダイエットしようと思い、夜21時以降は食べない、夕飯は米を抜くなど、摂取カロリーを減らした。食べていないのだから体重はもちろん減る。そして元気がなくなる。床にへたりこんで、頭の中にでっかいクエスチョンマークを浮かべた。

何故?

炭水化物抜いたら脳に栄養がいかないので元気がなくなるのは当たり前である。あまりに当たり前のことを自分の身体で体験し、ご飯をしっかり食べて腹落ちした。食事大事だ。そこでようやく思い至る、私のメンタルの悪さは食生活に原因があるのではないか、と。

野菜嫌い

子供のころから野菜が嫌いである。魚も好きではない。好物は肉、油で揚げた肉、米である。割と良い年までスナック菓子一袋食べたから食事一食抜くなどやらかしてもいた。よく生きてたな、と我ながら思うが、己の来し方を反省しながら、行く末は見直さなくてはいけない。シンプルに考えよう!野菜と魚食べるんだ。幸いなことに夫は野菜と魚が好きなので、料理を作る気にはなれる。野菜は嫌いだが、調理は問題ない。カレーから玉ねぎを抜くわけにはいかないのだ。問題は魚だ。

焼き魚あんまり美味しくない。

子供の分を作りつつ、焼き魚(例えばアジ)を拵えるのだが、いざ実食の段階で焼き魚は冷めててパサパサになって美味しくない。夫が帰宅する頃にはもっと美味しくない。時間を置いても魚を美味しく食べる料理はないかとネットを漁って、南蛮漬けと焼き漬け、蒲焼きあたりがベストであると判断した。ちょうどアジが出回る季節だったので、小あじの詰め合わせを見つけては南蛮漬けを拵え、アジは塩焼き用に下処理してもらい焼き漬け、三枚おろしのアジを蒲焼きに調理する。アジは何をしても美味しく、冷蔵庫にアジの作り置きがあるだけで人間強くなれるものだと思ったが、流石にアジに飽きた。飽きて、最近はメヒカリやワカサギに手を出している。メヒカリは唐揚げ、ワカサギはかき揚げ、ぶりのアラやサワラも美味しい。手は掛かるが、魚美味しい。そして気づいた。結局魚も油で揚げてる。

当たり前のことは頭で分かっていても「気付き」がないと実行がむずかしい。

私のような大雑把な鈍感は「ちゃんとした生活」の重要さになかなか気付けない。ちゃんとしろ丁寧に生活しろなどとと言われると家族との生活を回すのに精一杯で、自分へのケアも満足にできないのにちくしょうそんなもんできるかと癇癪玉が破裂してしまう。けれども。人間は「ちゃんとした生活」からは逃げられないのだ。生活が荒れたら心身も荒れる。自分を労るということは単に甘やかすのではなく、自律とバランスが大事なのだということを最近やっと思い至る。が、まあ出来るかとというとなかなか出来ねんだけどな、これが。洗い物が面倒だからとカップ麺とおにぎりを昼食にするのは許されたいが、それを実行すると食後虚無に包まれる。意識の高いひと曰く、カップ麺ではなくタンパク質が取れる胸肉、卵、サラダや野菜スープを一皿付け足しましょうと。生活に荒んだ私は不貞腐れる。そして体重が増えてメンタルも荒れる。それじゃだめなんだよな。

機嫌良く生きたい

スタイル抜群の中年になりたいわけでも、おしゃれなライフスタイルを目指しているわけでも無い。ただ心身ともに家族と一緒に健やかに生きたい。別に丁寧じゃなくていいから毎日、機嫌良く生きたいのだ。だからちゃんとした食生活にしていきたいんだ。いや、結局魚も油で揚げてますけど。3食ちゃんと食べて、なんなら栄養バランスも考える。リケンのスープに冷凍野菜ぶちこむとかささやかにやってる。ちょっとだけ「ちゃんとした生活」を意識してみると落ち込みがちな私のメンタルは最近機嫌が良い。

@taida
怠惰と書く。新しいSNSに飛びついては生活と反省、読書について綴ります。コーヒーはマンデリンが好き。