やっぱりマッさんが好き

taida
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金カムの積み残しを読み、一巻から再読した結果インカㇻマッさんが好きだ、となった。谷垣ニシパに惹かれるマッさんの美しさもはや言葉にできないが、何故谷垣ニシパなのかといえばやはりニシパが子供の話や頼みに耳を傾ける御仁だからではないか。決して無碍にはしない。アシㇼパさんのご尊父ウイルクが誰の話であっても聞く人であったからではないかと思ったりする。正直、鶴見中尉とつながってる等の彼女の企みにはさすがに気付かない?と思うが、まあ一緒にいるのがニシパだからな……気付かないか。電報打ちに行ってるんだよね、マッさん。しれーと出掛けてるんだろうけども。

本心があきらかではないというか本当のことを言わない女性が一途になるって中々信じがたい、一緒に居るには不安を覚えると思うのだが、ニシパは偉いな。谷垣ニシパの子を宿して身重で逃亡をはかるマッさんですら、疑いが拭えないのは私がクズだからなんだが。ニシパと鶴見中尉の関係知ってて影では鶴見中尉とつながってるの、したたかって言う表現では足りないほどに冷徹だと思う。打算と恋心天秤にかける生き様というかマッさんの造形嫌いじゃないけど、たまに恋心はなくてもいいなとか思ってしまう。まあ、ニシパとの恋が無ければ彼女は死んでただろうなと思うので、マッさん生きてて良かったマジで。

他愛もない妄想

実はマッさんが月島軍曹とくっつかねえかな〜〜っていうしょうもない妄想があります。へへっ。つまり推し二人をカップルにしたい。ニシパと運命を共にするマッさんをたとえ妄想でも関係の薄い月島軍曹とどうにかするわけにはいかないのでこの話はおしまいなのだが、マッさんは占いという技で踏み込まずに他者を揺さぶるという小賢しい技の持ち主です。軽率に月島さんを占ってからかったら、捕らえられてしまう的な話があったらいいなーなんて。そんなことはないのは月島さんがしつこくマッさんの占いを拒否してたことからしてもわかること。たとえ占いでも異性に心を動かされる可能性は避けたいのだろうかな。

鶴見中尉のやったことの本質

ってなんなんだろうな〜とずっと考えている。第7師団のメンツから心酔とも依存される立場にいるのが鶴見中尉なんだよな、それを自らそのように仕向けるっていう。他にも兵隊として殺人を厭わない兵を作るのは愛だと言うし。軍人の教練っていうのはまず命令通り動く機械を作るのが目的で、まず人格や尊厳を奪うことからはじまると聞いたことがある。ハートマン軍曹はつまりガチってことだ。鶴見中尉のやってることは同じだろう。愛でかぶせてるだけだ。しかも愛じゃない。自分の落ち込んだタコツボに同じような若者を引きずり込んてるようなものじゃないか?

杉元にはアシㇼパさん、谷垣ニシパにはマッさん、鯉登少尉には月島軍曹と生き残ったキャラには誰かがそばにいる。白石だけなんか特殊なんだが、他者との関わりが常識的だからなのかも。変なやつだけど。社会性が高すぎるけど。そういや尾形は寄り添ってくれるはずの勇作殿の手を取らなかったばかりに黄泉の国へ連れ去られてしまった。何かのおとぎ話みたいな最期だったな。

おわり

@taida
怠惰と書く。新しいSNSに飛びついては生活と反省、読書について綴ります。コーヒーはマンデリンが好き。