母という呪縛 娘という牢獄

tajiji
·

母という呪縛 娘という牢獄 https://amzn.asia/d/cIBa2Sk

「母という呪縛 娘という牢獄」読んだ

自分も所謂教育虐待を受けていたけれども近い味わいを覚えている辛辣な言葉(実際に目の前でかけられた言葉も、LINEの文章も)や体罰よりも、フードコートで無言でツムツムに没頭している母親に一番狂気を感じた 話さなきゃいけないこと、話したいことは無かったのかと…“自分の子供とは言えども他人である”という事が分かっていない親は沢山いるけれども、この母親の場合はもっと底知れない狂気があるなと感じた こんな(「こんな」って言ってもいいでしょ)母親だけれども亡くなっている人だし勝手に赤の他人が分析するのもどうかとは思うんだけど北九州連続監禁殺人事件(我が家図書館で一番多く借りられている『消された一家』でおなじみ!ってそんな軽い感じで言うべきではないのだが)の男と同じものを感じた ヒステリックに人をなじるだけでなく静かに人をコントロールしているな〜と。父もコントロールされていたのではないかなと感じた。あんま人の感想の感想をここに書き残すのもどーかと思うけどAmazonのレビューだと「父は何をしてたんだ?」と書いてあるのも多かったんだけど、記されているたった1エピソード、クチャラーな事の異質な詰り方だけでこの夫婦の関係おかしいな…って充分理解できそうなもんだけどね。

最後まで読んでも母親がなぜそんなに娘が医者になる事に拘っているのか分からんかった。所謂学歴コンプレックスってだけでは無いとは思うんだけど…彼女なりに一生懸命やった娘さんには悪いけど9浪してやっと医大に入って医師免許取れたところでそんな医者に自分、診てもらいたいですか?とかーここ最近は大人になってから看護学校行く人も多いけどそれでも娘の学校生活の事何も考えてなさすぎじゃない?9年ってふつーに小学校入学から中学卒業するまでの年数ですけど?!とかとにかく“受かる”以外のことなんも考えてなくて怒り通り越してゾッとする。娘さんは子供の頃から文章書くのうまいし(この本ではなくニュースの動画で小学校の頃の作文読んだ 一部分だけど文章の組み立ての旨さに驚いた)母はアメリカに縁があるし外国語を学ぶとか物書きになるとかダメだったん?(それに近いことは本当に酷いと思うんだけど「恥をかかせる」事で否定されてる)なんだか受験生でいさせる為に極端に難しいところを受けさせてるように見えた。

とにかく母親は最初から…なんなら娘さんを産む前から壊れてるのでは?とは思うんだけど彼女を知る材料が少なすぎんのよね、これはまた別で取材とかして欲しいとも思っちゃうけど今現在罪を償っている娘さんを傷つける事になってしまうし むむむむ〜んだな、知りたいけど…

それにしても事件からそんなに時間が経っていないのに本人に交渉してこうして本に仕上げた著者の齊藤彩さんのバイタリティには驚かされたし、強さと優しさを併せ持った方だなーと思う きっとこの本は手遅れになる前に多くの人を救う事ができると思う!

@tajiji
どう使うかまだ決めてない