正しさに囚われる

tajima_kaho
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年末の休暇は積読消化期間でもある。朝井リョウさんの「正欲」をやっと読めた

受験をして高校・大学に進んだら、次はそれなりの企業に勤めることを求められる

一生懸命に働いていたら「結婚は?」「子供は?」と無言の圧力が増えていく

どこまでもどこまでも社会の「正しさ」という、誰が作ったかもわからない透明な真綿に締め付けられる…その息苦しさは思い当たる節が多すぎる

そして、多数のレールから外れ、ある種の「マイノリティ」になることへの恐れや苦しみ、孤独感

そのような「違う」ところを受け入れてほしいという感情もまた「正しさ」を求めているのかもしれない

ストーリーを読ませるというより、「普通とは?多数とは?正しさとは?」を丸々一冊かけて問いかけている本だと思った。年末に読むには重すぎたかもしれない。しかし、深く考えさせられる良い作品。

映画の配役は稲垣吾郎と新垣結衣とのことでハマり役な気がする。まだ放映しているらしいので観に行きたい

@tajima_kaho
でざいなー