2024年2月半ばくらいまで転職活動をしていました

tak428k
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公開:2024/2/26

タイトルの通り。ちょっと前まで転職活動をしていた。

そのうちnoteに真面目な記事はかくので、ここにはただの雑感を書く。

逆張りをする気はないけど逆張りしている人っぽい

僕からすると逆張りしている気はないんだけど、結果としてすごい逆張りしている人みたいになっていることがわかった。

今回、僕は週5で出社する会社の内定を承諾した。ちなみに前の会社はフルリモートを採用していて僕も基本自宅から仕事をしていた。

少し前までは(今もそう?)、リモートワークできるからエンジニアになりたいみたいな人が多いらしいと聞いている。なので、リモートワークをしたい人から見ると「えーっ!そんな環境手放すの!」みたいな感じかもしれない。

ついでに言うと、ソフトウェアエンジニアでありながらものを作らないで済むように考えているとか、いずれ経営者をやるかもしれないとか、そのような発言を面接中にしていた。

これらは全て本心である。本心であるけど、こうやって文字におこすといかにもソフトウェアエンジニアが言わなそうなことを言っている。

これらもある種の逆張りなのかもしれない。

リモートワークをやめる理由

その中でも特に、今回リモートワークを(少なくとも出社義務のない会社への転職を)やめようと決意した理由に触れておく。

むりやり一言でいうと、職場でもより人間らしくありたいと思ったからだ。

まず遠いところから説明すると、僕は「人間の五感」が与える影響ってものすごく大きいと思っている。

カメラを通して見える顔、スピーカーを通して聞こえる声でもたしかに打ち合わせはできる。一方で、その人の匂いを感じることはないし、その人の体温とかを感じることもない。

話している相手への感覚だけじゃない。今日は暑い、寒いであるとか、この食べ物がおいしい・まずいとか。とにかく色々なものを感じて、その感じたものを人に伝えることで我々は人間らしく生きている。

それがつまり、ホモサピエンスは社会的な動物であるということだと思う。

(フル)リモートワークではその感覚を交換・共有する機会が当たり前だが減る。そもそも同じ空間を共有していないため、暑いか寒いかさえ共有できないことがある。

「これも新しいホモサピエンスの組織のあり方である」といえばそうかもしれない。職場内での交換も共有も必要もしない個人を集めれば、そのような組織を作っても誰も問題には思わないかもしれない。

しかし僕には、この形態の組織にあまり可能性を見出せない。シンプルに、人間らしくない。人間らしくないことをやっていてうまくいくビジョンは見えない。

一方で僕は出社をすることが無条件で素晴らしいとも別に思っていない。出社偏重で個人の時間が労働に奪われると、日本では即座に女性の家庭負担増につながってしまいがちだ。

僕は男性だし、僕も男性とは労働するものだという規範を内面化して生きているが、同時に僕が死んだあとくらいにはそのような規範がもっと弱まっていて欲しいとも思っている。

これまた余談だけど、僕は個人的にあまり社会の早い変化を望んでいない。人間の価値観はそうやすやすとは変わらないから、早い変化は軋轢と反動を引き起こす。ゆっくり時間をかけて変化させることは、それについての不満も多いだろうけれど、おそらく一番人が死なない社会変革だと思っている。少なくとも、内的な条件だけを見れば(外的要因があると話は別)。

さて話を戻すと、結局出社するしないも、目的はなんなのかに尽きると思う。

感触としては、株式会社でいえば大成功した企業になりたければ、継続して大成功し続けないといけないのであれば、出社して人がひとところに集まるほうがいいと思う。

別にほどほどに成長率を維持できればいいや、という感触であればフルリモートとか採用しても十分に回ると思う。

これはあくまで僕の感覚でしかない。でも僕は僕の感覚を信じている。

僕はできれば前者の環境にいたいなと思っているので、今回出社機会があることを転職活動の要件にした。この見込みが合っているのか間違っているのかは知らない。僕がやめた会社が大成功するかもしれない。

ただ自分が考えて行動したことには誇りを持っている。

やっぱり給与は下がる見込み

僕は退職することだけを先に決めた。だから別に転職活動とかしたくなくて、貯金を使い果たすまで働かないとかやろうかなとか頭をよぎったこともある。

結局そんなことにはならなかったのだけど、とはいえいま以上にお金が欲しいともあまり思わなかった。

余談だが、給与を上げたいんだったら、全然違う会社の選考に進まなければならなかったと思う。この辺、ちょっとだけ仮説はあるけど根拠は明確じゃないので公には書かないことにする。

そんなわけで、案の定給与は下がった。いろいろな提示があったけど、給与が下がらない条件提示はなかったし、そのような条件提示しかなかったのは自分としても妥当かなと思う。

景気もよくないし、もともと自分の給与は正直高かった。中途採用とはいえ、しばらくはただの新入社員のエンジニアに現行の給与は自分が経営者でも出さないだろうなと思っていたので不当に評価されたとは思っていない。

エンジニアリングマネージャーとして入社できるのであれば、給与があがるオファーを出す会社はあったかもしれないけど、自分の経験不足によりエンジニアリングマネージャーとしての入社を希望しなかった。

日本の産業構造で会社員でいながら給与をあげるのは難しい。正直、その努力をしている暇があったら自分で事業をやった方がいいと思う。

何度も言うけど、僕は給与をあげたいわけじゃない。だから、会社員でいることを選択している。僕にとってサラリーマンをやるのはとても能動的な選択である。

@tak428k
ソフトウェアエンジニア