最近、意思決定にいくつかルールを設けている。
昔は意思決定にルールなんかいらなくないかと思っていたのだけど、最近はルールがないとやっていけない。意思決定をしなければならないことが多すぎる。ルールなしで意思決定すべきことは本当に重要なことだけで良い。
ということで、システム化した意思決定のポイントを挙げる。
ルール化しない意思決定の条件
上に「ルールなしで意思決定すべきことは本当に重要なことだけで良い」と書いたけど、まず本当に重要なことは何かを決めないといけない。そこで、まずは重要かどうかの判断のための基準を設けている。
不可逆であること
期日、あるいは時間的制約があること
自分だけでなく自分以外の人間も関わる内容であること。特に他者のプライベートの時間を消費させるものであること
1はシンプルだ。可逆な意思決定はさして重要ではない。間違ったとわかれば仕切り直せば良いのである。一方で、不可逆な意思決定は重要だ。
ちなみに、少量のリソースの消費(時間やお金)は基本的には可逆とみなす。もちろん程度はあるけれど、1時間何に使うかを10分悩むのはむしろもったいないし、1,000円とか10,000円とかくらいであれば何かで帳尻合わせれば良いと思っている。
2は、明確な締め切りがなかったとしても時間が重要なファクターになることは重要な意思決定だとみなしている。
例えば、僕が経済学を勉強するのはいつ始めてもいいし、始めてから中断してもよい。しかし、僕が結婚したいと思うならば、そこには時間的な制約がある。30代前半の自分が結婚しようと思うのと、30代後半の自分が結婚しようと思うのはいろいろと勝手が違うだろう。
3は若干曖昧な基準だと自分でも思っているが、ここを厳密にするのは難しい。究極的に言えば、どのような意思決定も多かれ少なかれ他人に影響するものである。そこで、特に他者のプライベートな時間(多くの人にとっては労働力の再生産にあてられる時間)を消費するのか否かを基準のひとつとしている。
意思決定のルール
さて、上記に該当しない意思決定の一部はシステム的に行なっている。あらゆる意思決定をルール化しているわけではないので、代表例を挙げる。
とにかく先のものを選ぶ
典型的なのは、ランチに入ったお店でなにを食べるか迷った時だ。2つ食べたいものがあったとする。僕はそういうときはメニューの目に入った順で決める。
他にも日程調整であればとにかくお互いに都合の合う早い日付を選ぶとか、とにかく先に手に入れた選択肢を選ぶ。
別にとにかく後のものを選ぶでもいいんだけど、先を選ぶほうが何かと行動も早く済んで良いので落ち着いている。
安いと思う価格より少し高いものを買う
昔から安く買わないということを標語にして生きている。安いと感じるなら買うべきではない。安いから買おうとしているからだ。
欲しいから買うべきであって、安いから買うべきではない。
ということで、家電製品など上位機種・下位機種などいろいろ選択肢があって思ったより安いなと思ったら買わず、もう少しいいものがないか探す。安いと思っている時点でそれ以上のお金を出す余裕はあるわけなので、別に出せば良い。
そして納得がいくものがないのであれば買わなければいい。買わないのが一番安い。