転職活動をしている

tak428k
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公開:2025/4/6

色々と不本意ながら転職活動をすることになった。

これを書いているいまも、正直あまりこの文書を公開したくはない。あまり転職活動中であることを公表したくない気持ちがある。

が、今回はかなり長期化しそうな気配がするのと、別にまぁ減るもんでもないし書いておけばいいかと思ったので書くことにした。

別にこの記事を起点に転職に繋げる気はない(ていうかそういう気があるならnoteやXに書くと思う)

ということで、どんな会社を希望するとか、自分はどんな経歴なのかとかはこの文書には書かない。ただいま思っていることを書くだけだ。


自分は今まで転職を3回している。次が4回目だ。ざっくりどういう転職をしてきたかというと、資金源 x 開発スタイルだけで書くと次のようになる(それ以外にも会社にはさまざまな要素があるが、ここでは単純化してこの2要素だけで書く)。

  1. エクイティファイナンス x 受託開発

  2. 自己資本 x 受託開発

  3. エクイティファイナンス x 自社サービス(内製)

  4. エクイティファイナンス x 自社サービス(内製)

このような変遷を辿っている。

ここで、2から3に行くときだけどちらも変わっている。この経験が自分のなかで一番大きな転職だったと思う。正直、僕の認知では本当の意味での転職は1回しかしていない。2から3にいったときだけだ。

なぜならば、1から2は開発者としてやることが変わっていない。受託で受けた仕事を納期までにやりきる。それだけだ。

3から4はビジネスパーソンとしてやることが変わっていない。どんなステークホルダーがいて、会社としてどんなことを実現しないといけなくて、といったことが何も変わっていない。

開発者としてもビジネスパーソンとしてもやることが変わったのは2から3の転職をしたときだけである。


どちらかというと、次はビジネスパーソンとしてやることを変えたいなと思っている。開発者としての自分をそんなに高めたいとは思っていない(高める必要があるとは思っている)。

ちょっと前に、自分は人生のミッションを定めた(2023年くらいだった気がする)。

「良いソフトウェア開発をする」

この一言だけだ。

ここで言っている「良いソフトウェア開発」は、開発チームだけでなく、経営層や現場スタッフなど、すべてのステークホルダーにとって価値のあるソフトウェア開発を実行することを指している。

正直なことをいうと、自分は良いソフトウェア開発ができていない。できていないことづくしと言っても過言ではない。

まず、僕は組織がつくれなければソフトウェアが作れないことがわかった。

そして、組織と事業は表裏一体であること、事業が良いかどうかは会計の知識がないと語れないことなどを学んだ。

言い換えれば、事業を良くするためには事業構造を深く理解しなければならないし、その事業構造に組織が適合していなければならないということを学んだ。

つまり、良いソフトウェア開発ができるかどうかは、開発者がコードを書く以外の部分で大部分が既に規定されている。

もっとはっきり言うと、「経営の視座がなければ良いソフトウェア開発ができない」ことがわかった。


この記事がどこへ向かうのかよくわからないが、もう少し続けよう。

僕が最近思っていること。それは「どこで良いソフトウェア開発をするのが、社会にとって大きな影響があるだろう?」ということだ。

今までは無邪気にそれがスタートアップだと思っていた。で、正直僕は社会の多勢ではないので、そのほうが居心地が良いと思う。

スタートアップ界隈にずっといたほうがたぶん自分としては楽しい。

しかし、スタートアップで良いソフトウェア開発ができたとしてそれがどれくらい社会にインパクトがあるだろう?とも最近思っている。

会計の勉強をした結果、たとえばHorizontal SaaSを作っている限り、顧客の売上原価をさげるようなシステムはどうしても作れないことがたとえばわかった。

なぜならば、Horizontal SaaSはその定義ゆえに業界に特化しないシステムであるため、あらゆる企業がそのシステムを使える必要がある。それはたとえば営業活動や採用活動のような、多くの会社にとって必要な業務(費用でいうところの販売費や一般管理費に計上されるもの)でしかない。つまりHorizontal SaaSでは営業利益はあげられるけど粗利はあげられないのだ。

ではVertical SaaSであれば粗利をあげられるのか?というとそれも結構難しいことが多いと思う。なぜならば、本業の売上高や売上原価は組織文化の源泉である可能性が非常に高い。文字通り、その会社の根源なことが多いと思う。つまり、直接売り上げにつながる業務フローなどこそが文化的に強く規定されていて、だからこそその会社は売り上げがあり成長してきた企業なのだ。

そんな会社の心臓部とも言えるところに、簡単に第三者が入って売上原価をさげたり売上高をあげられるなら苦労しないだろと思っている。

要するに、外部からソフトウェアを提供していても、顧客の組織にとっての大きなインパクトは決して起こせない、というのが僕の結論だ。

その業界を変えたい、その組織を変えたいのであればその当事者たる人が活動するしかない。

もちろん、Horizontal SaaS的に与えられるようなインパクトこそが社会にとって大きなインパクトであると思う人もいるだろうし、Horizontal SaaS的なものを作るほうが自分は熱中できると思う人もいるだろう。そのような環境で働くことを選ぶ人もいるわけだ。

それらは全く否定されるべきものではない。ただ、僕はそう思わないというだけだ。


とすれば、僕が良いソフトウェア開発をするための努力をすべき場所はどこなんだろう?

いまのところ、僕はそのソフトウェアを使う企業がダイレクトに粗利をあげられるようなソフトウェア開発に携わりたいと思っている、というのがいまのふわっとした結論である。

つまり、直接売上を上げたり、原価を減らせるようなソフトウェア開発に携わりたいと思っている。

正直、これを言葉通りとらえるとめっちゃふわっとしていてよくわからない。そのように僕自身がそう思っている(まだまだ考えは深めるべきだし深まると思っている)。

だけど、Horizontal SaaSはやったことあるしもう一回やりたいとはあんまり思えない。企業文化の変革なくして、良きことの実現はありえないと最近の僕は思っている。

もちろん、めちゃくちゃハードルが高いことを言っているのは理解している。そんな実力がいまのお前にあるのかと問われれば、ないとしか答えようがない。全くない。

それに、完全にいま部外者の自分が、いきなり入ってそんなでかいことをなせるわけは当然ないという当たり前の事実もある。

これらは1ミリも卑下じゃなくて、現実認知としてめっちゃ正しいはずだ。

だから、もし本気でそのような活動をするのであれば、まずは実力を身につけないといけない。

ここでいう実力とは技術スキルとかの話ではない。まず僕自身の大きな、とても大きな適応課題を乗り越えないといけないということだ。

今まで自分が培ってきた価値観とは異なる世界に、本気で行くのだと。

そしてそこで、5年とか10年じゃなく、20年とか30年とか働いて、ひとつでも大きな仕事ができたらそれが幸福だと思う人生にすると。

そんな自分を心から受け入れることができたら、僕はもう一歩、良いソフトウェア開発の実行に近づける気がする。

まだ理性で思っているだけで、心が受け入れていない。このあと受け入れられるかもわからない。

受け入れられなかったら、たぶん中途半端な選択肢を自分で選んで自滅していく気さえする。ここが耐えどき、ここが人生の変えどきのひとつなんだ。

そうやって思って、苦しい日々を過ごしている。

いまはそんな通過点。

@tak428k
ソフトウェアエンジニア