アイデアの作り方

Takafumi Hattori
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非常に薄い本でサクッと読めるが、アイデアを生み出すためにはどのようなステップが必要なのか、シンプルかつ本質がまとめられていた。1988年に書かれた書籍だが、本質は変わっていないのだと改めて気付かされる1冊であった。

本書には大きく5つの段階が必要だと書かれている。本書に書かれている5段階を自分なりの言葉に置き換えると以下の流れになると理解した。

  1. サービス・ユーザーの解像度を上げること&日常的に様々な事柄をインプットすること

  2. 気づきを言語化しアイデアの欠片をメモすること

  3. 日常生活を送ること

  4. ふとした瞬間にアイデアが閃く

  5. アイデアが実現するように具体化すること

こうして言語化されると、非常に納得感がある。まさに自分が何かサービスについて検討している時にこのような流れで思い付くことが多々ある。

3〜4のステップにあるように、意外とアイデアを思い付くのは机の上でPCやメモに向かっている瞬間ではなく、お風呂に入っているときや歩いているとき、寝る前のベットに入ってるときなどが実体験としても多い。

考えなければいけないテーマとそれに関する情報を頭の中に入れて、常に頭の片隅でぼやっと考えながら生活していると、ふとした時にパッと思い付くようなイメージである。

そのためには、当たり前だが1〜2のステップが非常に重要になってくると改めて感じる。

対象のサービスの魅力、そしてそれを使うユーザーを誰よりも深く理解すること。当たり前ではあるが、解像度を上げる作業が重要になる。

そしてそれだけに限らず、世の中の様々な事象に対して興味を持ち、思考すること。個人的には様々な情報をインプットすることは一定できている気がするが、ただ情報を入れるだけになってしまっている側面がまだ多い。

その情報に対して、「どういう構造でその事象が起きているのか」「抽象化すると〇〇と同じである」といった思考量がまだ全然足りない自覚がある。日々インプットするでけで終わらずに、そこから1歩深く思考する癖を付けなければならないと感じる。