エイミー・エドモンソンのRight Kind of Wrongを読んでいる

takaakifuruse
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いま3章目。

著者が日本で有名なのでこれはもうすぐ翻訳される気がする。

ようするにビッグモーター的な

・従業員に高い目標を課して厳しく管理

・失敗はどんなものであっても厳罰&公開処刑

をやるとこまかいインシデントが隠蔽されて組織が詰む。ということらしい。

例えば心臓の内視鏡手術は現場の作業者全員がいろんな指標をモニターしながら対応しないといけないらしい。執刀医だけでなく、止血用のバルーンをモニターするナースも大事。みんながみんなに迅速で正確な状況共有が必須。

なのでこの手術がうまいチーム、というのは綿密なチームワークがある組織。名医がいるかどうか、とか有名病院かどうか、とかは関係ないらしい。

「執刀医は皇帝。ナースや新人医師は奴隷。」みたいなチームがあったとするとそりゃあうまく行かねえよな。

海原雄山の美食会みたいな強圧的なトップがいるところより、後藤喜一の特車2課みたいなチームワークがある組織のほうがいいのかと思った。

ジェフリー・フェッファーによると海原雄山やトランプみたいな「尊大で、自己主張が激しく、自分がサイコーだと思ってる」人間というのは出世しやすい

反対に後藤さんみたいに「仕事ができるけど、おとなしく、ほとんど表に出てこない」というのは出世しないらしい。

そうすると心理的安全性の高い組織、って作りにくいんじゃないだろうか。組織のカルチャーは出世した人の意思に任されるので出世しやすい人が好む組織になるのかも。