入門 組織開発という本を読んだ。
「入門」とついているだけあり、「そもそも組織開発とは何なのか」「なぜ組織開発が必要なのか?」という基本的な問いへの回答から、「組織開発はどう発展してきており、今後どうすれば活性化していくのか」ということについても触れられており、知識のない自分にとっては初めて知ることが多かった。
が、抽象的な事象も多く述べられているので、1回読んだだけでは理解しきれない部分も多々あった。
その中でも印象的だったことの1つが、組織開発のアプローチ方法の話だった。
組織開発のアプローチとして、「診断型組織開発」と「対話型組織開発」の2つがあると言われている。
診断型組織開発:
目的: 組織の問題点を特定し、解決策を探す。
プロセス: 専門家が組織の状況を分析し、データや情報に基づいて問題を診断する。
対話型組織開発:
目的: 組織内のコミュニケーションと理解を促進し、共有のビジョンや目標を創り、そこに向かってアプローチする。
プロセス: 従業員が集まり、対話を通じて組織の現状、課題、将来の方向性について話し合う。
対話型組織開発の1つのアプローチである、AI(Appreciative Inquiry)は、企業や組織の強みを見つけ、それが活き活きと発揮できる状態や関わり方を探求するアプローチと言われている。
前提としてどちらも大事というのはありつつ、僕個人の好みとして、問題解決に焦点を当てたアプローチ(診断型組織開発)よりは、AIのような、個々人の強みを認識し、それを活かせるような環境や組織を作っていく方が、一人一人がHappyに働けると思うし、組織としての最大効果を発揮できる、または効果が最大化するまでのスピードが速くなるのではと思っている。(とはいえ、診断型組織開発をまったくやらないと崩壊するのは容易にイメージできるので、ゼロイチではないと思いつつ、特にグループやチームなどある程度小規模の組織においては対話型組織開発の方が効果を発揮するのでは?と思ったりしている)
また、個人の強みが活かせる環境ができると、メンバー1人1人が主体者となり、組織が良い方向に変化していく、という効果も得られるのではと思う。
このような環境を作っていくためには、お互いをどれくらい知ることができるか?が大事(ジョハリの窓 でいうところの「解放の窓」の面積を大きくすることが大事)だと思うので、自己開示やフィードバック(心地の悪い会話を含めて)を意識していこうと思った。
強みや弱みを自分だけで認知するって難しいしね。