雑感書き初め

りり
·

吹き付ける冷たい風に

不釣り合いな温かい日差しが眩しい。

公園で幼児がはしゃぐ声に応えるかのように

ますます日は高く、あつくなる。

自由に走り回る子どもと、手を繋がれて歩く子どもの

帽子の色が違っていた。

こんな世界にあって

どうしたって健やかに育ってしまう

私はどこを自由に走ればいいんだろう

誰の手を繋げばいいんだろう。

帽子の色は変わっても

私が私であることは変わってくれない。

そのたった一片が

色になり名前になる。

道端の花が濡れていた。

通行人の唾の泡さえ

秋の野の露と見紛う

いやなくらい綺麗なひだった。