本文は、筆者の考えるファン・マーケティングの概念に説明可能な文章と形状を付与したものです。
綿密な調査や考証をした結果ではないことをご了承ください。あわせて、おそらく何かを参照にしてこのアイディアにたどり着いたのだと思いますが、私自身も何を参照にしたのかを覚えていないため、既に存在している理論に類似する点があるもしれません。「元はこれではないか?」などございましたら、ご指摘をいただけると助かります。
ファンマーケティングの構造について
未来の顧客と従業員の根源は同じである
セールス/マーケティングと人事採用は企業活動において真反対のように扱われがちです。セールス・マーケティング活動は収益を生み出す活動であり、人事採用は雇用をするのでどちらかといえば支出につながると考えられるから、そういった印象があるのだと思います。しかし、雇用された従業員はサービスやソリューションに直接的/間接的に関わり、結局は収益の創出につながります。したがって、セールス/マーケティングと人事採用の活動は不可分と考えるべきです。
一方、セールス/マーケティングにおいて、認知からはじまり何らかの過程を経て(様々なファネルがりますが…)購入に至りますが、セールス/マーケティングのルートを辿るのか、人事採用のルートを辿るのかは、外部の人間が認知をした時点では決定はされないはずです。いずれのルートにも可能性があります。これが、未来の顧客と従業員の根源は同じとする理由になります。
しかし、多くの企業においてこれらは別のものとして扱われ、別の部署が担当し、連携することなくチグハグな活動をしていることがほとんどです。大企業であれば仕方ない面もありますが、人的資源も豊富とはいえない中小企業がこういった状態に陥っているのは合理的とは思えません。
セールス/マーケティングと人事採用は同源であり行き着く先も同じであると考えたら、企業はファン・マーケティングの考え方を取り入れ、積極的に取り組んでいくべきと考えます。
どちらもマーケティング活動である
セールス/マーケティングと人事採用が同源で同じゴールといっても、その活動において必要とされる技能は異なると考えられています。実際、営業シーンにおいて提案をすることと、採用活動において応募者と面接をすることは、それぞれに専門的な技能(※1)が必要とされます。しかし、潜在層から企業が求めるゴールにたどりつく過程はマーケティングの考え方がそのまま適用できるし、ファンマーケティングの大切な要素である認知から始まるファネルはマーケティング活動そのものです。よって、セールス/マーケティングと人事採用活等にファン・マーケティングの考え方を取り入れ、取り組んでいくこととなった際はいずれのルートにおいてもマーケティングの活動ができているか、考え方が適用されているのかを確認するべきと考えます。
※1) 営業活動と採用活動で必要とされる技能は異なることは事実ですが、自社の魅力を訴求する点においては共通する部分があります。