とある案件に寄せて その1

おたけ
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公開:2026/5/20
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4年ほどシナリオに関わり、本筋ではないものの非常に重要なパートを、草案〜プロット〜執筆〜ディレクション(自分から自分へのw)までひとりでやらせてもらった案件が諸般の事情により終了する。

普段、業務で関わったものでこういう記録を残しておくようなことはほぼ無いのだが、このタイトルについては個人的な事情も込みで非常に思い入れが強いので何度かに分けて「確かにこの世界を作ることに尽力した期間があったんだよ」という備忘録を残しておこうと思う。

ただし、あくまでも公式の見解や回答ではないことをご承知おきいただきたい。これは妄想や願望の類であることをくれぐれもご理解の上、どうか…どうかXなんかに放流しないでくださいな…。あと、正式なタイトルに言及するのも無しでお願いいたします。なにとぞ、なにとぞ!

何かの拍子に(おそらくは99%Bluesky経由で)ここへたどり着いた、このタイトルのファンであるあなたと僕だけの、ささやかなミニオフ茶飲み話として聞いていただければ幸いです。

だいぶ前置きが長くなってしまったので、そろそろ最初の話を。

僕の担当パートに登場するとある8人組+1名、彼らの名前の由来が「花の名前」であることは、長く楽しんでくださっていた方ならもうご承知の向きも多いかと。

初めて僕が本件のシナリオ制作依頼を引き受けた時は、全9名中の6名までしか設定が存在せず、僕の最初の仕事は残りの3名をこの世界に生み出し、存在させることだった。

だもんで、まずお話を書く前に植物図鑑とにらめっこするという不思議なスタートを切った。

3名中2名は、割とあっさり思いついた記憶がある。

ひとりめは、〝ペレニ〟アルフラックス。花言葉は「ご親切にどうも〜」である。本当なんだって、信じてくれw

ふたりめは、ハーデンベ〝ルギア〟。花言葉は「運命的な出会い」とか「思いやり」とか、そんな感じ。…優しいやつなんですよ、あいつは。

そして3人目。これがもう難航も難航。ご存知の方も多かろうと思うが、タイトル全体の世界観からすると、多分に異質な子として生を受けることになったので。

役回りとしては、完全にデップーである。そう、最初の僕の想定では「第四の壁」をこの世界で唯一認識しているキャラクターとして生み出した。ほら、最初にクライアントから提示された世界が完全にマルチバースだったし? 諸々あってそこまでには至らなかったんだけど、セリフの端々にその名残は残っているので思い出してみて。

何でこんなことになったのかと言うと……完全に僕のわがままと言いますか…とにかく、何かこう、せっかくご指名いただいたんだからおもろいヤツ雇えたな〜と思ってもらいたくて! て! 爪痕、爪痕が必要なんだよこのお仕事!

まぁ設定については非常に難産だったものの、その子は最終的に僕の想像以上に何だかビッグなことを成し遂げる「おもろいヤツ」に飛躍してくれたので生みの親としては非常に満足。

一方で、モチーフにする花だけは考え始めてから1秒で決まっていた。

この世界に新たな爪痕を残すにふさわしい、インパクトのある花があるでしょう?

そう、世界最大の花…誰かの言葉を借りるなら「世界で一番(ある意味で)」の花! 〝ラフ〟レシア・アルノルディイ。ふははは! 怖かろう、怖かろう!(ガンダムF91世代)

…ちなみに、ラフレシアは「バラ類」。そう、辿っていくと「バラの仲間」なのである。へー、そうなんだ〜。バラのね〜。なるほど、だからか〜w

さらにもう最後だからぶっちゃけると、クライアントにも渡していない第0稿メモ書きでは、「アル」または「アルディ」という仮名のショタ男児であった。このモチーフは、最終的にいわゆる「対になるライバル」ポジションに置かれたあるキャラに一部引き継がれることに。

@take9
信州の端っこで薪を割りながら子育てしています。仕事はなんとなく物書き。